七大学(旧帝国大学)の総合体育大会が、今年は東北大学の主管で仙台で行われています。七大学戦は毎年各大学回り持ちの主催なので、7年に1回の地元開催ですが、その内のテニス(硬式)は8日から今日10日まで、泉総合運動場テニスコートで行われました。テニスの「七大学戦」は50年以上前から続いていますが、東北大学が優勝したのは男子が過去2回だけ、それもここ10年ほどの間で、女子に至っては未だ優勝の経験はありませんでした。我々世代の頃は男子だけでしたが、一応「東北では敵なし」などと威張っていても、所詮は「お山の大将、井戸の中の蛙」で、「白河の関」を越えたとたん、当時の東大や京大、阪大、九大などには全く歯が立たず、いつも悔しい思いばかりしてきました。それが近年は、我々世代では考えられないほどのレベルアップで、ここ10年ほどは常に優勝候補の一角を占め続けています。40〜50年前の七大学戦は東大、京大、阪大、九大の【4強】が常に優勝を争い、名大・東北大・北大は【3弱】と、さげすまれていました。それが時代の変化と共に、「強弱」の地位が入れ替わり、今では名大、東北大が常に優勝候補の一角を占めるに至っています。
我が東北大学庭球部は、今年は地元開催ということもあり、「男女アベック優勝」を目指して、我々OBも応援に駆けつけました。テニスの対抗戦は、男子がダブルス3、シングルス6の9ポイント、女子がダブルス2、シングルス3の5ポイントで行われますが、初日(8日)は男子が、かつての強豪九大を8−1、女子も同じく九大を5−0で破り、幸先良いスタートを切りました。
2日目の昨日は女子が昨年優勝の東大を接戦の末、ダブルス1−1、シングルス2−1、計3−2で破ったのに対し、男子は京大を相手にダブルスでは2−1とリードしたものの、シングルスで2−4と逆転され、トータル4−5で、思わぬ敗戦を喫してしまいました。
今日(10日)、男子は東大との3位決定戦でしたが、これをダブルス2−1、シングルス4−2、計6−3で破って3位を獲得、一方の女子は強豪名大を相手に大健闘、ダブルスは2試合ともタイブレークにもつれこむ大接戦をものにして2−0とリード、シングルスで1敗したものの、残りのシングルスで見事逆転勝ちを演じて3勝をあげ、女子の七大学戦としては初めての優勝を勝ち取りました。
男子は我が東北大を接戦の末、破った京大が4連覇を目指した名大を5−4で破り、優勝しました。東北大(男子)はここ数年優勝校と大接戦の末、敗れるという不運の連続です。
50年以上昔の東北大学庭球部員として、現在の庭球部員のプレーぶりを見ての感想ですが、技術面では、各大学共通して言えることは、我々世代では信じられない程のレベルアップで、まるでウインブルドンを見ているような感じでした(一つ一つのショットを見れば「プロ並み」のものもあるが、それがどれだけの確率で続くかの問題)。