北大戦の応援に行ってきました(2024年7月20-21日)

男子第94回、女子第56回となる今年の北海道大学との定期戦は7/20(土)、21(日)の2日間、札幌の北大コートで行なわれました。
両日とも北海道では珍しい30℃を超える猛暑となりました。

男子はどの試合も激しい打ち合いの激戦となり、札幌とは思えない暑さの中での5セットマッチで、東北大選手が足を痙攣させてしまうという残念な試合もあり、ダブルス1-2、シングルス3-3、計4-5の敗戦となりました。
女子はダブルス1―1、シングルス1-1となったあとの主将対決のS2に勝敗がかかり、東北大山口女子主将がファイナルセットまで競り合いとなった試合を勝ち切って、計3-2で見事東北大の勝利を決めました。

◇◇ 男子観戦記   (太田裕之 記) 

◇◇ 女子観戦記   (西谷 記) こちらをクリックすると女子観戦記にジャンプします


大会終了後には出場選手が感想を述べ合う恒例のレセプションが、札幌駅前のダイニング・カフェバーで行なわれ、応援に来た楡庭会、萩庭会メンバーも含め交友を深めました。
レセプション終了後、OBは席を移しOB交流懇親会を行ないました。
また、翌日は北大コートでOB懇親テニスを行ないました。
レセプション、OB交流懇親会、OB懇親テニス会の様子はこちらからご覧いただけます。

◇◇ 男子観戦記 ◇
【ダブルスNo.3】○東北大 近藤(4)守屋(2) vs 北大 宮原(4)菅(1)
6-3, 7-5, 6-2
オフェンス力、ディフェンス力とも東北大ペアが1枚上手。危なげなくセット3-0で勝利。

【ダブルスNo.2】●東北大 菅(3)服部(3) vs 北大 藤井(4)江藤(1)
6-4, 6-8, 6-4, 3-6, 2-6
1stセット、立ち上がりブレークゲームが3つ続くも服部がサーブをキープして先行、そのまま押し切る。
2ndセット、立ち上がりに集中を欠き0-3、そこから集中し3-3に追いつき、6-6まで競る。最後6-8で押し切られる。
3rdセットも出足悪く0-3、またも追いつき最後は先にブレークで6-4。
4thセット、5thセットは北大ペアが集中、勢いづき、東北大ペアはリターンミスが多く、悪い流れを最後まで止められず、3-6、2-6と押し切られる。

【ダブルスNo.1】●東北大 飯田(4)松藤(4) vs 北大 江面(2)種子田(2)
6-8, 4-6, 0-6
北大2年生ペアの強打に圧倒された試合。前衛に対する強打に最後まで対応できず。2ndセットの立ち上がり、テンポ良く4-0リードするも、そこから強打が炸裂、何とここから12ゲーム連続で取られてしまう。
最後、2バックなど試していたが、流れを変えるため、もう少し早くトライしても良かったかもしれない。

【シングルスNo.6】●東北大 中村(1) vs 北大 宮原(4)
3-6, 6-8, 6-4, 5-7
緊張?からか1stセットの立ち上がりにミスを重ね一気に0-4となる。そこで1ゲーム取って落ち着いたのか中村のミスが減り、競るようになるも1stセットは3-6で終わる。
2nd セットは競る展開。一進一退で4-5。ここで相手が足を気にする素振り、緩めにラリーを行うようになる。6-5とリードするも、攻めきれずにミスを誘われて6-8。
3rdセットも競る展開。5-4リードのサービスゲームで0-40となるもそこから逆転してセットを取る。
4th セットになると、この日ダブルスの試合を行っている北大宮原の疲労が目立ち、中村が一方的に4-0とリード。18:00前となり次のゲームがこの日最後となる。北大宮原が最後の気力を振り絞り、1ゲームを取る。4-1でサスペンド。
2日目、体力を回復した宮原は前日の後半にあったようなミスが減り、ストロークが冴えて中村が振り回される展開となり、中村のミスが増える。4-4と追い付かれたあと5-4とするもミスを重ね5-7で負け。
4thセットのサスペンド前に4-0から1ゲーム落としたのが悔やまれる。

【シングルスNo.4】○東北大 菅(3) vs 北大 江藤(1)
7-5, 6-4, 8-6
ダブルスとの関係でS4が先に入る。菅はフォアのスライスを多用する珍しいタイプ。相手側がミスらずに攻め切れるか、逆に相手のミスを誘発できるかの闘い。
1stセット, 2ndセットとも同じような展開で、少しだけ相手に多くミスさせることができ、7-5, 5-3となったところでサスペンド。
2日目も前日と同様の展開が続く。北大江藤はベースを変えようとサーブ&ボレーを混ぜたりするが、上手くいかず2ndセット6-4。
3rdセットは菅が3-1リードするも、そこから菅のミスが続き3-4と逆転される。ここで再度集中し、ミスが減り、相手のミスを誘発する展開となり、4-4。ここから双方ブレークが続き5-6となる。ここで菅がスマッシュ、ボレーをミスしピンチとなるが何とか凌ぎ、スマッシュを決めて6-6。このゲームを粘って取ったのが大きい。ここから絶妙なドロップ、リターンミス誘発などで7-6, 次のゲームも相手ミスを誘発し8-6で勝利。
重要なポイントを集中力高く取り切るなど、ゲーム全体を菅がコントロールしていた印象。

【シングルスNo.1】●東北大 松藤(4) vs 種子田(2)
6-3, 6-1, 1-1リタイア
北大種子田が翌日に試験があって試合を繰り越せない事情があり、No.1が先に入る。種子田はフォアも両手打ちのスタイル。松藤がD1で負けている相手。
1stセットの出足、ラリーが続くと種子田が先にミスをする傾向。松藤は短い相手のスライスにも巧みにアプローチを打ち前でポイント、またフォアのスピンに緩急つけたりしながらポイントを重ねる。5-1から2ゲーム落とすも6-3。
2nd セットも同じような展開が続き、3-0から1ゲーム取られるも危なげなく6-1でセット取得。
3rd セット、北大種子田は徹底して安全に繋ぐ作戦に変更したようで、ミスが減り、ジュースを繰り返す。1-0リードも相手に粘られて松藤のミスが目立つようになる。1-1で松藤、突如足を攣り、その場から立ち上がることも、動くことも出来ない状態となる。定期戦ルールがあり、時間を計測し、ノットレディ状態が続くと一定時間毎にポイントが相手に加算されることとなる。結局3rdは1-6まで動けずに時間が経過する。さらにセット間の10分の休憩を挟むもリカバリー出来ず、ここで無念のリタイア。なお、記録上は、6-3, 6-1, 1-1リタイアの負けとなった。
尚、松藤は試合終了後すぐ救急車で病院に運ばれ治療を受け無事回復した。

【シングルスNo.5】○東北大 守屋(2) vs 江面(2)
6-4, 5-7, 6-3, 6-3
北大江面は前日のD1で強烈なフォアの前衛アタックで東北大NO1ペアを撃沈させた選手。守屋は出だし相手の強打のミスが多いところから一気に4-0とリードする。この辺りから相手の強打のミスが少し減り、4-1, 5-1から5-4まで追い上げられるも相手サービスゲームで守屋が粘り6-4でセットを取る。
2nd セットも強打の江面、凌ぐ守屋の展開となるも強打がやや優勢となり相手に2-5と先行される。ここから相手集中力が落ちミスが出始め、5-5と追いつくも、そこから突き放され5-7となる。
3rd セット6-3。4th セット6-3。途中ダブルフォルト2つなどでピンチもあったが、大切なポイントで集中して相手のミスを引き出し、勝ち切った。

【シングルスNo.3】●東北大 服部(3) vs 横山(2)
4-6, 5-7, 0-6
ストロークミスが多い方がゲームを落とす展開。1stセットの出だし、2-5となり、4-5まで追い上げるも、4-6で落とす。
2nd セット、服部のミスが減り相手ミスが増え4-1までリードするも、そこから追い上げられ5-4となる。セットポイントがいくつかあったが取りきれず、結局、5-5に追い付かれ、5-7で落としてしまう。
3rd セット、0-3で服部が足を攣り動けなくなる。ほとんど動けない状態のまま試合を継続し0-6負けとなり、ここでチームの敗戦が決まった。

【シングルスNo.2】○東北大 飯田(4) vs 藤井(4)
6-3, 6-4, 6-3
激しい打ち合い。見応えのあるラリーが続くが、北大藤井が耐えきれず、先にミスが出る展開。飯田の方が一枚も二枚も上手の印象。ほとんど危なげなく、6-3, 6-4, 6-3で完勝。

 (太田裕之 記)

 

◇◇ 女子観戦記 ◇◇
【ダブルスNo.2】◯東北大 山口(3)土山(3) vs 北大 馬詰(4)小嶋(1)
7―5、6―4
東北大は2週間前に行われた七大戦とはペアを変え山口・土山の3年生ペアで臨んだ。北大は七大戦と同じ4年馬詰・1年小嶋であった。東北大のペア変更が功を奏するかどうかがカギとなる試合であった。
1stセット立ち上がり、ネットプレーの上手い北大ペアにリードを許し1-3。ここから北大にミスが出始め3-3まで追い付いたが、ここで東北大にダブルフォールトが出て流れが変わってしまい3-5と引き離されてしまった。この苦しい中、次のゲームで山口が良いサーブを入れてキープすると、その次のゲームでは土山がネットプレーを決めて5-5に追いついた。次の土山のサービスゲームではセカンドサーブをアンダーにするなど工夫して、ジュースの末に取って6-5リード。これで北大にプレッシャーがかかったか、次のゲームではミスを連発し最後はダブルフォールトで7-5とアップした。
2ndセットに入ると東北大ペアの思い切りの良さが出て一気4-1とリード。このままいくかと思われたが、ここから北大が良く粘り東北大のミスを誘う展開になり、4-4まで追いつかれてしまった。流れが北大に行くかと思われたが、ここで山口が冷静さを取り戻し、良いサーブと丁寧なストロークでポイントをあげ6-5とリード。次のゲームも競り合いとなったが、落ち着いてポイントを取った東北大ペアが6-4で押し切り、大きなダブルス勝利をあげた。

【ダブルスNo.1】●東北大 内田(2)前原(2) vs 北大 松本(2)・植野(2)
6―4、5―7、2―6
ダブルスNo.1は2年生ペア同士の対戦となった。この試合も東北大ペアの組合せ変更が功を奏するかがカギであった。
立ち上がりはまったくの互角で3-3まで競り合いが続いた。ここで北大植野がダブルフォールトを連発しブレークに成功し4-3とリードする。このあとはお互いにサービスキープを続け、6-4で1stアップ。
2ndセットはブレークすればブレーク、キープすればキープと一進一退の展開で5-6までいったが、ここで北大のネットプレー上手さが光り5-7で取られてしまった。
Finalセット、松本が長いジュースゲームをキープして気を良くすると次のゲームで好ボレーを連発し内田のサービスがブレークされてしまう。ここで流れが北大に行き1-4まで引き離されてしまった。なんとか内田がサービスキープして2-4とするも、北大の思い切りの良いプレーが続き2-5となってしまった。次の前原のサービスゲームは良く凌いでジュースを繰り返したが、力尽きて2-6の敗戦となった。力の差はほとんどなくどちらが勝ってもおかしくない試合であった。東北大は追いついたポイントでのダブルフォールトが残念であった。来年に期待したい。

【シングルスNo.3】●東北大 五十嵐(1) vs 北大 植野(2) 
7―9、4―6
シングルスNo.3は七大戦と同じ顔合わせとなった。北大の植野はダブルスを闘った直後であり、東北大1年の五十嵐は七大戦のリベンジをめざして元気いっぱいで楽しみな試合だった。
1stセット、丁寧に打つ五十嵐に対し、早く決めようとする植野が強打を連発し悉くアウトするという展開であっという間に4-0リード。ここから本日中この試合が終わらないと悟ったか植野は丁寧につないできて長いラリーが続くようになった。ボレーも上手く甘いボールの決定力ある植野にジリジリと追い上げられ、4-4まで追い付かれてしまう。五十嵐も丁寧なプレーで我慢し5-4とリードするが、疲れが出始めたか5-5、6-5、6-6と突き放せない。植野がダブルフォールトを連発し7-6リードでサスペンデッドゲームとなった。できれば、相手が疲れているうちに1stセットを
取り切りたかった。
2日目の立ち上がり、3ポイント連取してセットポイントを迎えた。ここから植野がまったくミスをせずジュースに追いつかれゲームを取られてしまった。このあとは疲労が回復した植野がしっかりしたショットを打ってゲームを連取し7-9で取られてしまった。
2ndセットに入ってからもこの流れは変わらず、長いラリーの末に決められるというパターンで1-4までリードされてしまった。五十嵐は短いボールを混ぜるなどいろいろ試みて追いすがるが流れは変わらず、2-4、3-4、4-5となり、最後は植野の強打が入って惜しい試合を逃してしまった。五十嵐は1年生で初めての北大定期戦でよく頑張った。来年に期待したい。

【シングルスNo.1】◯東北大 内田(2) vs 北大 松本(2)
6―2、6―3
北大松本が翌日試験があり試合を翌日に繰り越せない為、No.1のこの試合が先に入った。昨年の七大戦から4回続けてのS1での顔合わせである。毎回、女子としては最高レベルの激しい打ち合いが繰り広げられる好ゲームとなっている。内田が連勝しているものの内容はいつも紙一重で、北大ホームのこの試合はどちらが勝つかまったく予想できなかった。
1stセット立ち上がり、松本は高い打点からいつも以上の強打を打ち込むのに対し、内田はやや硬さが見られ押し込まれる展開が続き、0―2とリードされた。3ゲーム目をようやく取って、次のサービスゲームを長いジュースの末にキープすると、ようやく落ち着いて互角の打ち合いが続く展開となった。このあとは、フラットで打ち込む松本のボールをスピンのかかったボールで内田が深く押し返すというラリーが続く、高レベルの素晴らしいゲームとなった。ジュースゲームも多くどちらにゲームがいってもおかしくない展開であったが、ここぞという時のショットが冴える内田がゲームを取り続け、1stセットを6―2でアップした。
2ndセットに入ると、気持ちを切り替えた松本が素晴らしいショットを立て続けに決める。一方、内田はファーストサーブの入りが悪く、打ち込まれる場面が多くなり0―3とリードを奪われてしまう。4ゲーム目からややペースを落としてミスを減らすと、長いラリーの末に松本がミスをするという展開が多くなり、ゲームが取れるようになった。3―3に追いつき、4―3とリードすると、このあとは、やや気落ちしたのか松本のミスが早くなり、一気に6―3勝利となった。この勝利で団体戦の勝敗はS2の主将対決にゆだねられることになった。

【シングルスNo.2】◯東北大 山口(3) vs 北大 馬詰(4)
3―6、6―4、6―2
団体戦のポイントが2―2となって、勝敗のかかる主将対決の試合となった。
山口がフォアを全力で打ち、馬詰がよくスピンのかかったロブを上げるという打ち合いが続く試合展開となった。
1stセットは、山口が左右に鋭いボールを打つのだが、良く走る馬詰はロブを上げ続け、最後に山口がミスをしてしまうというパターンが多く、3―6で落としてしまった。ボールの勢いは圧倒的に山口の方が強いのだが、拾いまくる馬詰に4年生主将の意地が感じられた。
2ndセットに入っても山口は打ち続け、やや疲れが見える馬詰から少しづつエースが取れるようになり、4―1とリードした。このままの展開でいくかと思われたが、ここから徐々に山口にミスが出始め馬詰を元気づかせてしまう。4―4まで追いつかれ嫌なムードになったが、次の長いジュースゲームを強打で取って5―4と再びリード。さらに次のゲームでもロブを上げ続ける馬詰のボールを打ち続け6-4と取って、セットカウントを1―1とした。
ファイナルセットに入っても立ち上がりはそれまでと同じような展開であったが、馬詰の動きがやや鈍くなり3-1とリード。更にこのあと山口はスライスの短いボールを混ぜ、馬詰を前後に揺さぶるようになった。ドロップショット気味のボールで前に誘い出してロブで抜く場面が何回かあり、これが効いて4-1、4-2、5-2とリードを保つと、マッチポイントはノータッチのサービスエースを決めて、東北大の勝利を決めた。最後まで打ち切った山口女子主将の精神力に脱帽である。

 (西谷 記)


◇◇◇ レセプション、OB交流懇親会、OB懇親テニス会 ◇◇◇
レセプションは、札幌駅前のスタンピーズカフェ&ダイニングバーを貸し切り、会場前方のスクリーンに選手やサポートメンバーを大写しにして、北大4年の宮原君の軽妙な司会で進行しました。

皆元気よく、和気あいあいとしたレセプションでした。心配した東北大松藤君、服部君も元気に参加していました。
最後に東北大学生歌「青葉もゆるこのみちのく」と北大寮歌「都ぞ弥生」を全員でしっかり歌って締め括りました。

OBはその後「じぶんどき 札幌駅前店」に席を移し、OB交流会懇親会を行ないました。
今年の北大OBは卒部50年±3年の集いを企画して、全国各地から大勢のOBが集まりました。
深夜までそれぞれの世代の昔話に花が咲きました。

翌日は、北大コートでOB懇親テニス会が行なわれました。
東北大からの参加は米原さん(S59)と太田裕之さん(S61)だけでしたが、大勢の楡庭会メンバーを相手に大奮闘していただきました。


☆☆ 応援参加者 ☆☆
萩庭会:滝口(S42)、太田元夫(S42)、西谷(S52)、米原(S59)、太田裕之(S61)
楡庭会:能勢(S41)、安川(S42)、宮上(S42)、長友(S45)、勇崎(S46)、林(S46)、安達(S47)、大堀(S48)、桑田(S49)、大野(S50)、高田(S50)、大浦(S51)、田村(S51)、鈴木(S56)、太田(S57)、佐々木(S59)


2024年07月24日