北大戦の応援に行ってきました(2023年7月15日-16日)

7月15、16日に男子第93回、女子第55回の北大との定期戦が川内テニスコートで開催されました。

初日の午前中は強い雨のため開会式を午後1時半とし、その後まだ小雨の降りしきる中、ダブルスの試合から始めました。
この日はダブルスと男子シングルスの一部の試合が入り、勝敗は2日目に持ち越されました。
2日目は一転朝からの猛暑となり、男子4面、女子2面で進行した試合は午後2時にすべて終了しました。
暑さの中、気力と体力を振り絞った試合が行なわれました。
結果は男子7-2で東北大の優勝、女子は4-1で北大の優勝となりました。

試合終了後、川内学生食堂で4年振りに出場選手が感想を述べ合うレセプションが行なわれ、応援に来たOB・OGも参加し両校の交友を深めました。

レセプション終了後、OBは一番町「蔵の庄」に席を移しOB交流懇親会を行ないました。
また、翌日は天候やコロナの影響のため久しく行われていなかったOB懇親テニス会を行ないました。
詳細は観戦記のあとに掲載しています。

応援に来られたOB・OGの皆さん:
太田(S42)、本田(S43)、水野(S45)、高橋(S46)、大高(S51)、渡辺(S51)、西谷(S52)、中村(S54)、福間(S54)、遠藤(S54)、菅(S56)、小田(S56)、忍(S56)、米原(S59)、岡本(S62)、出越(H28)、岩井(R2)、小橋(R3)、藤島(R4)、馬場(R4)、大屋(R4)、菅野(R5)、吉川(R5) 
小川部長に加え、飯野元部長、佐々木元部長も猛暑の中、応援に来られました。
尚、記載漏れの方がありましたら大変申し訳ございません。お詫び申し上げます。     (西谷 記)            

試合の結果や詳しい様子は、下記の見出しをクリックしてご覧いただくことも出来ます
◇対戦結果
◇男子観戦記
◇女子観戦記
◇OB交流懇親会

 

◇ 対戦結果
-男子-   〈東北大〉   7 - 2   〈北大〉
D3笠原(4)・中澤(4)●6-2、3-6、4-6、2-6 宮原(3)・江面(1)
D2菅沼(4)・菅(2) ○11-9、6-1、6-4    大川(4)・藤井(3) 
D1飯田(3)・松藤(3)○6-2、6-3、7-5     藤縄(4)・種子田(1)
S6服部(2)       ○6-4、6-1、6-3     河野(4)
S5菅(2)         ○6-3、6-4、6-3     横山(1)
S4笠原(4)       ○6-3、6-1、6-1     藤縄(4)
S3菅沼(4)       ○9-7、6-0、6-3     大川(4)
S2飯田(3)       ○12-10、6-3、6-2   藤井(3)
S1松藤(3)       ●6-3、4-6、6-8、2-6 種子田(1)

-女子-  〈東北大〉  1 – 4  〈北大〉
D2横山(4)・千田(4)●2-6、3-6  高井(4)・植野(1)
D1山口(2)・内田(1)●3-6,3-6  川合(4)・松本(1)
S3千田(4)      ●4-6、6-7(2)高井(4)
S2山口(2)      ●3-6、5-7  川合(4)
S1内田(1)      ○7-5、6-1  松本(1)


◇北大戦男子観戦記:(忍、小田、菅で分担して執筆しています)

ダブルスNo.3 東北大 笠原(4)・中澤(4)vs北大 宮原(3)・江面(1)
 6-2 3-6 4-6 2-6 北大勝利 
■第1セット13:52開始
令和5年7月15日13時52分プレイ。中澤は北大戦デビュー戦である。相手の北大もデビュー戦の大柄の宮原、髪を後ろでまとめた幼顔の江面。両者とも緊張の面持ち。
笠原・中澤の沈んだリターンでファーストブレイク。宮原はパワーヒッター ミス先行。
1-0、2-0、3-0、4-0、4-1、5-1東北大先行。中澤キープで6-2第1セット東北大。
■第2セット
両者キープで1-2北大リード、中澤のファーストサーブ入らずブレイクされ1-3北大。
デビュー戦の中澤そろそろ緊張感を感じてきたかミスが先行。
1-4、2-4、2-5笠原 中澤のプレーにファーストセットのしなやかさが見えない。
3-5、3-6北大の勢いに屈する。第2セットは北大。
■第3セット
笠原のサービスゲームでスタート。笠原キープ1-0、1-1、1-2、1-3。
笠原キープできず1-4、2-4。ナイスキープ中澤3-4。
どすこい宮原のパワーボールが入り始める。
しぶとく4年笠原の熟練リターンで4-4。
強気の宮原どすこいサーブ炸裂しキープ4-5、4-6。第3セット北大。相手は1年3年ペア 怖いものは何もない。東北大4年ペア 勝ちたい されど・・・
怖いものを知らない北大ペア、何としても勝ちたい東北大4年ペア・・・
■第4セット16:25開始
試合開始から2時間30分、北大ののびのびプレーに対して、東北大の挽回なるか?
1-0、1-1、1-2、1-3.キープが続いた笠原のサービスキープできず1-4。
どすこいの勢いサービスキープ1-5。後がない東北大、中澤踏ん張れ2-5キープ。
髪を後ろで束ねた北大江面のびのびのキープで、北大勝利。
北大の怖さを知らないパワーショットが後半戦を制した。
東北大は4年生の何としてもが、あだとなり後半のプレーの委縮につながった。
北大1年江面は今後どのように成長してくるのか?要注意になるかもしれない。                   (忍 記)


ダブルスNo.2 東北大 菅沼(4)・菅(2)vs北大 大川(4)・藤井(3)
 11-9 6-1 6-4 東北大勝利
午前中は結構な雨のため、午後開始に予定変更で、コートの水取から今年の北大戦は始まった。
とは言え、時折小雨が混じるコンディションで、スリッピーな重いオムニコートである。
プレーにどのような影響が出るか、心配をしながらOBも応援に入った。
ダブルスNo2は主将4年菅沼と2年のエース菅のペアで、2番コートに入った。
北大も主将4年大川と3年藤井のペアで、主将対決である。

足元を気にしながらもパワーサーブを軸に一進一退の攻防で試合は進むが、菅沼・菅ペアの方がここ一番でのミスが少なく、1stセットは前半リードした。
しかし、北大藤井は長身からのビッグサーブを連発して流れを引き戻し、1stは6-6の振り出しに。
その後1ポイントを取り合うような攻防が続き、団体戦の流れを左右する大事な主将対決の1stセットになった。
しかし安定感に勝る菅沼・菅ペアはここを耐え11-9で取ると、その勢いを生かし2ndセットも6-1で連取して優位に立った。
3rdセットは北大もビッグサーブとスーパーショットで盛り返し、再び競り合いとなったが、パワーサーブでは負けていない菅のテクニックと菅沼の試合をコントロールする「うまさと冷静さ」で6-4のスコアで取り切り、ストレートで主将対決を制した。

この1勝の価値はスコア以上に大きく、シングルスへの勢いを作った。
北大藤井は3年で、ビッグサーブを最後まで打ち続け、調子に乗ればスーパーショットを連発する逸材である。要注意である。            (小田 記)


ダブルスNo.1 東北大 飯田(3)・松藤(3)vs北大 藤縄(4)・種子田(1)
 6-2 6-3 7-5 東北大勝利
初日(15日)は雨の影響で午後からの開始となり、ダブルスは一気に3試合が同時にコートに入った。
東北大は押しも押されもせぬナンバーワンペアの飯田・松藤。
一方、北大は4年の藤縄と期待の1年生種子田のペア。

1セット目、2セット目は松藤の力強いストロークと飯田のタイミングの良いボレーなどさすがのコンビネーションを見せて6-2、6-3と北大ペアを圧倒した。
3セット目は東北大ペアが4-0と簡単にリードして勝利は目の前というところで北大の種子田の動きが良くなり5-5に追いつかれた。
しかし百戦錬磨の東北大ペアはその後の2ゲームをきっちり取り切りストレートで勝利を挙げた。

飯田・松藤の安定した試合運びが目立った試合となった。
ただ、北大の種子田は来年以降注意すべき選手であると感じた。        (菅 記)


シングルスNo.6 東北大 服部(2)vs北大 河野(4)
 6-4、6-1、6-3 東北大勝利
ダブルスNo2の勝利の後、余韻の残る2番コートに高身長の2年服部と北大4年の河野が入った。

1stはお互い慎重にラリーを重ねる展開で競り合う立ち上がりとなった。河野のボールがやや短めになったところを逃さず、オープンコートに振って前に出る。
この攻めるパターンを生かして6-4で先制した。
服部は高身長を生かしたサーブが武器の一つである。
続く2ndは河野に負けられないという硬さがいくらか見受けられ、服部が6-1で取り切ったところでサスペンデッドとなった。
翌日は、前日とは打って変わって太陽が顔を出し暑い中での再開となった。
立ち上がりを心配したが、服部は前日のペースをそのままに淡々と自分のテニスを続けることができていた。
一方の河野は疲れも垣間見え、少し体が重そうな印象であったが、後がないという気力を前面に出して頑張っている。
しかし、服部は試合の流れを渡さず6-3でストレート勝ちした。

この後コートの暑さは半端なく悪条件になったので、このストレート勝ちは大きく、東北大勝利にリーチをかけた。                    (小田 記)


シングルスNO.5 東北大 菅(2)vs北大 横山(1)
 6-3 6-4 6-3 東北大勝利
初日(15日)のダブルスの終了後、菅はあまり時間を置かずにシングルスに入ることとなった。相手は北大の1年生横山。

菅はフォアハンドストロークは全てスライス、バックハンドストロークは強打というユニークなプレースタイル。一方の横山は安定したストロークで対抗する。
ラリー戦は一進一退、我慢比べという様相も呈していたが、サーブの威力とネットプレーでの決定力という引き出しを菅が持っていた分相手を上回り、1セット目を6-3で取った。
2セット目も一進一退の攻防が続き、3-3となったところでサスペンデッド、勝負は翌日に持ち越しとなった。
菅はダブルス、シングルスと続いたことで少し足にダメージがきているようだった。
2日目(16日)は前日の雨から一転、暑い中での戦いとなった。
2セット目、3セット目とも菅の強烈なサーブ、短いアプローチからのネットでの展開などが効き、6-4、6-3とストレートで勝ち切ることができた。
3セット目は暑さのせいか横山のストロークにミスが目立ち始めるなどパフォーマンスが少し落ちていたように感じた。

攻撃力の差で菅に軍配が上がった試合だった。                (菅 記)


シングルスNo.4 東北大 笠原(4)vs北大 藤縄(4)
 6-3 6-1 6-1 東北大勝利
16日(2日目)は男子4面、女子2面を使っての進行になった。
ただ容赦ない太陽の暑さと雨上がりの蒸し暑さが相まって、コート上は厳しい温度条件になった。
その中シングルス4の試合は4年同士の対決となった。

プレースタイルは似ている感じで、お互いチャンスを伺う展開で、自らのミスを避けるような展開となった。
ロブを中心にするのではなく、打ちあう展開である。
スーパーショットで得る1ポイントもアンフォースドエラーで失う1ポイントも同じ1ポイントなだけに、ミスを少なくすることは今も昔も同じであるが、前後左右の動きが昔のテニスとは異なる。
特筆すべきは、その展開に持って行った冷静な試合運び、深いボール、オープンコートにボールを集めるボディブローのような攻めに終始できたこと。
結果として、笠原はミスが藤縄に比べ少なかったので、6-3、6-1、6-1のスコアにまとめ上げることができた。

4年間の経験が生きた試合であった。       (小田 記)


シングルスNo.3 東北大 菅沼(4)vs 北大 大川(4)
 9-7 6-0 6-3 東北大勝利
■第1セット 令和5年7月15日15:52開始
両者主将4年の譲れない覚悟の対決である。
甘い辛いを知り尽くした4年生最後の勝負が始まった。
ここまでダブルス2-1、シングルは第1コートにS5、第2コートにS6、そして第3コートにS3主将対決、東北大一気にシングル3戦ゲットで勝利へ!
お互いに探りながら0-1、0-2、0-3。やっと菅沼ブレイク1-3、1-4。菅沼ブレイク2-4。
なかなかしびれる応酬が続く。北大キープ3-5。ここで日没サスペンデッド。
ここでの持越しが両者にどういう影響を与えるのか?一気に北大 大川行きたかっただろう。翌日へ。
7月16日9:00リスタート。
菅沼キープ4-5、5-5、6-5間が開いて菅沼有利か?6-6。大川しぶとく6-7、7-7、8-7菅沼の気合のこもった一球に大川が負けじと魂の返球。
されど菅沼ナイスストロークで9-7アップ。
見ごたえのある第1セットは菅沼が取った。
■第2セット9:50開始
大川の動きが悪い。第1セットロングゲームを失った消耗は深い。
1-0、3-0、5-0菅沼のストロークがさえている。ストローク勝負で大川をミスを誘う
。いいじゃないか!菅沼!菅沼の足が動いている、ストロークが深い、相手の動きが見える、
あっという間に6-0 東北大第2セットup
■第3セット10:25開始
大川は足にきている。菅沼はいい表情をしている。
0-1、1-1、2-1、3-1、4-1。大川の足が動かない。5-1菅沼王手!しぶとく大川5-2。
最後まで相手の動きが見える菅沼、気合のこもった4年主将最後の北大戦6-2勝利。
おめでとう!

この時S6服部、S5菅勝利が決まっていて主将が北大戦勝利を5-1で決めた瞬間であった。


シングルスNo.2 東北大 飯田(3)vs北大 藤井(3)
 12-10 6-3 6-2 東北大勝利
2日目(16日)暑さの中での戦いは北大戦の醍醐味でもあるロングゲームの激闘となった。

1セット目。飯田の巧妙なショットが藤井のミスを誘うなど飯田が5-1とリードして簡単に取るかと思われたが、藤井のビッグサーブと強力なストロークが決まり始め5-5に追いつかれた。
その後はお互いに持ち味を発揮して譲らない展開に。飯田の粘りと絶妙な配球が徐々に相手を追い込み、最後は藤井の強烈なサーブをブレイクして12-10でセットを取り切った。
1セット目を取ったことは大きなアドバンテージとなった。
2セット目、3セット目は飯田が1セット目をものにした流れを手放さず、安定したゲームまわしで6-3、6-2とストレートで勝利した。
特に3セット目の後半は飯田が藤井を圧倒した。

飯田の隙のないテニスが藤井の強打を上回った試合となった。      (菅 記)

シングルスNo.1 東北大 松藤(3)vs北大 種子田(1)
 6-3 4-6 6-8 2-6 北大勝利
■第1セット11:00開始
松藤の打球音は独特な低音である。それだけエネルギー消耗が激しいのだろう。
北大1年生 種子田は怖いものを知らない。のびのびとしたプレーが印象的。
灼熱が戻ったコートでシングルNo.1の決戦は始まった。
暑さのせいかいつもの松藤の動きとは程遠いが、3度目の北大戦 相手は1年生 右へ左へ相手を振りながら、いつものペースで6-3アップ。
■第2セット
松藤の球筋に慣れてきたのか、種子田のフットワークがしぶとく球をつなぐ。
0-1、1-1、1-2、1-3、2-3、3-3、3-4、3-5北大リード。
種子田はフォア バックともに両手打ち。特にフォアは変則的で松藤 やりづらそう!
松藤キープ4-5しかし、種子田のファーストサーブがいやらしく4-6で北大アップ。
セットカウント1-1。小休憩に入るとき、松藤が『長いな!』という言葉を発する!
その言葉が何を意味するのか?身体が思うように動かずポイントが積めないもどかしさか。嫌な予感がした。
■第3セット12:35開始
灼熱地獄 両者とも疲労度合いは著しく、本セットゲットが勝敗の大きな鍵になる。
0-1、0-2、0-3北大リード。松藤の足が動かない。両者 我慢のテニス。
1-3、2-3、3-3、3-4、4-4。第9ゲーム松藤キープできず4-5。
このころから松藤はアンダーサーブ。5-5,5-6、6-6、6-7北大リード。
疲労が松藤のふくらはぎを責める。若い種子田に残った体力の利。6-8北大アップ。
この時、松藤の疲労はピークだったのだろう。
No.1のプライドと自分の体の不具合を推し量りながら第3セットをこの試合の山場と考えていたのだろう。
■第4セット
水分補給とふくらはぎのテーピングに休憩時間を費やし、少しでも疲労回復を図る両者、若さと何も知らないということが、種子田を強くしている。
0-1、0-2、0-3、1-3、1-4、2-4北大リード。
ほとんど動けない松藤、種子田の若さがポイントを重ねる2-5。松藤の気力が薄れていく2-6北大。ゲームセット。
東北大エースとして1年生の時から参戦している松藤が、北大新人 種子田に敗れた瞬間であった。

来年4年となる彼が、灼熱の北大戦の長丁場となったとき、その疲労を克服する体力気力を兼ね備えた姿を北大戦で見たいものである。            (忍 記)


◇北大戦女子観戦記:                              

ダブルスNo.2 東北大 横山(4)・千田(4) 2-6、3-6 北大 高井(4)・植野(1)
東北大4年生の横山・千田ペアは先日の七大戦で北大の松本・植野の1年生ペアに1ゲームしか取れずに敗れている。
今回北大は4年生と1年生のペアに変えてきており、東北大としては地の利と4年生の意地で勝利に結び付けたい試合であった。

立ち上がり2ゲームは東北大に硬さが見られ0-2とリードされる。
3ゲーム目から落ち着きを取り戻しラリーもつながるようになり1ゲームを返し、そのあとの4ゲーム目も競り合いとなったがあと1本がとれずキープを許してしまった。
このあとは北大の強いボールに対応できず一気に1-5と離されてしまった。
ここで東北大ペアはペースを落とした配給で北大のミスを誘いブレークを果たした。
ようやく追上げムードとなったが、次のゲームで北大ペアの思い切りの良い強気のプレーが出て2-6と押し切られてしまった。

第2セットは、やや気落ちした東北大ペアに早めのミスが出て0-3とリードを奪われてしまった。
次の4ゲーム目は千田のボレーが良く決まり1ゲームを返し、更に次のゲームも横山の切れの良いストロークで互角に打ち合いブレークポイントを握ったがこれを取り切れず1-4と流れを相手に渡してしまった。
しかし、その後も簡単にはゲームを渡さず最後まで良く粘ったが、北大の力強いストロークと思い切りの良いボレーの前に3-6と第2セットを取られ敗戦となった。

負けはしたものの第2セット後半は4年生ペアの気迫を見せてくれ、試合後の二人の清々しい笑顔が全力を尽くしたことを表していた。


ダブルスNo.1 東北大 内田(1)・山口(2) 3-6、3-6 北大 川合(4)・松本(1)
東北大は去年も活躍した2年生の山口と実力のある大型新人内田の強力なペアだが、北大も4年主将の河合とジュニアから活躍していた1年の松本という超強力ペアで、激戦となることが予想された。

第1セットお互いにサービスキープの1-2のあと、山口のサーブは北大の強烈なリータンに押されブレークされてしまう。
しかし次のゲームで内田のボレーが良く決まりブレークバック。
このあとの内田のサービスゲームはブレークポイントを握られるもよく凌いで3-3と追いついた。
ここで北大4年の川合がフラット系の鋭いサーブをしっかり入れ3-4とふたたびリードを許す。
次の山口のサービスゲームは1stが良く入りキープかと思われたが、ゲームポイントでのダブルフォールトが痛くブレークされてしまう。
3-5となったあとの次のゲームは焦りがでたか東北大にミスが続き3-6と第1セットを取られてしまった。
ここまで、両ペアとも鋭いストロ-クと思い切りの良いボレーで素晴らしい攻防を見せてくれている。

第2セットは勢いに乗る北大に対し第1セットを落としやや意気消沈したか東北大ペアがプレーに精彩を欠き一気に0-4と離されてしまった。
ここで山口が連続でボレーを決めてサービスキープし1-4と反撃の狼煙を上げた。
続く2ゲームは北大がボレーミスを連発したのに対し内田がボレーを決めて連取し3-4と追い上げた。
だが次のゲームで4年生の川合が落ち着いてボレーを決めサービスキープすると、最後のゲームは北大の思い切りの良いプレーが次々と飛び出し3-6でゲームセットとなった。

東北大も一つ一つプレーの質では負けていなかったが、北大ペアの思い切り良いネットプレーと4年生川合の落ち着きに敗れた試合であった。内田と山口には今後ダブルスのコンビネーションを磨き、来年の勝利をめざしてもらいたい。


シングルスNo.3 東北大 千田(4) 4-6、6-7(2) 北大 高井(4)
シングルスは前日の小雨の中のダブルスとは打って変わって、真夏の暑さの中での試合となった。
4年生同士の試合となったシングルスNo.3は、北大高井の鋭いショットに対し東北大千田がどこまで粘りながら反撃できるかがポイントであった。

立ち上がりは千田のボールが浅く、高井の高い打点からのスピードのあるショットに押され2ゲームを連取されてしまった。
3ゲーム目からは早いボールに慣れてきた千田が良く繋いでラリーも続くようになりゲームを返していくが、なかなか追いつけず2-5でセットポイントを握られる。
しかしここをよく凌ぐと、暑さによる疲れか高井にミスが出始め3-5、4-5と追い上げた。
次のゲームもジュースまで追い上げたが4-6でセットを奪われた。

第2セットは暑さによる疲れが出始めた高井に対し、千田は丁寧に繋ぎチャンスでは鋭いエースも取り序盤からリードを広げた。
5-3までリードし、あと一息でセットを取るところまできたが、ここから高井も4年生の意地を見せてミスを減らして追い上げを始め、5-5-、6-6と一進一退の展開でタイブレークとなった。
タイブレークでは高井の鋭いショットが戻り2-7と押し切られ残念な敗戦となった。

丁寧なストロークで、もう少しでセットを取れるところまで追い込んだ千田の健闘を讃えたい。


シングルスNo.2 東北大 山口(2) 3-6、5-7 北大 川合(4)
東北大2年の山口と北大4年主将の川合の対戦。
両者ともストローク力があり激しい打ち合いの好試合となった。

第1セット立ち上がりは両者ともサービスが良く入りキープが続いた。
2-1リードのリターンゲームで山口にサービスブレークのチャンスがあったが取り切れず、逆に次のサービスゲームをブレークされリードを許してしまう。
その後、打ち合いの展開が続き、山口は全身で叩きつけるようなフォアハンドを打って攻めるが川合も鋭く打ち返しゲームが奪えない。
2-5となった第8ゲームでブレークチャンスを掴むが取り切れず、第1セットは2-6のダウンとなった。

第2セットに入ると北大高井に疲れが見え始めミスが出るようになり3-1とリードするが、ここで高井は無理をせず落ち着いたプレーで3-3と追いついてきた。
このあとも両者の打ち合いは続き4-4、5-5と競り合いとなった。
第11ゲーム山口は強力なショットで攻めるが川合によく凌がれ落としてしまった。
あとがなくなった第12ゲームは川合の落ち着いたプレーに押し切られてしまった。
この時点でシングルスNo.3はまだ第2セット中盤だったため、東北大敗戦がここで決定した。

山口は鋭いショットを持っているが、川合の経験と落ち着きにかわされてしまった試合であった。
まだ2年生なので来年からの活躍に期待したい。


シングルスNo.1 東北大 内田(1) 7-5、6-1 北大 松本(1)
No.1は1年生の強力な新人同士の対決となった。
対抗戦の勝敗は決しており、勝利へのモチベーションとNo.1としてのプライドを懸けた戦いであった。
大柄な東北大新人内田はゆったりした大きなフォームからトップスピンのよくかかった重いドライブのボールが持ち味である。
一方の北大松本は小柄ながらもフォア、バックともに振り切ったフラットの直線的なボールを繰り出してくる。試合は両者の特長が良く出た好ゲームとなった。

第1セット立ち上がりから松本が思い切りの良いスピードボールで攻めてくる。
内田も良く対抗するがボールが短くなると高い打点で叩かれポイントを失う展開が続き1-3とリードを奪われた。
ここから落ち着きを取り戻した内田がしっかりした返球で盛り返して3-3と互角に持ち込んだ。
4-4のあと内田の良いリータンが決まりブレークしてサービングフォセットを迎えるが次の長いジュースゲームを取り切れず5-5となった。
次のゲームもジュースゲームとなり松本の強烈なストロークに押されるが内田が高い守備力を見せ松本のスマッシュミスを誘い6-5とリードした。
暑さによる疲れが出た松本に対し落ち着いたプレーの内田が次のゲームを取って7-5で1セットアップとした。

第2セットに入っても松本は強打を打ち続けたが、内田は攻撃力だけでなく素晴らしいフットワークで高い守備力を見せ松本のミスを誘った。
内田が着実にポイントを重ねてリードを奪い6-1で勝利して北大に一矢を報いた。

両者とも1年生ながら力強いショットと高い技術を持ち、レベルの高い好ゲームであった。
来年以降も二人の対決が楽しみである。

対抗戦としては1-4で東北大の敗戦となったが、どの試合も見事な素晴らしいプレーが展開され、女子のレベルが高くなったことを示していた。七大戦の女子決勝が東北大と北大の対戦となったことも必然と思われた。出場選手に1、2年生が多く来年以降も高いレベルの試合が展開されことが期待される。   (西谷 記)

 

◇OB交流懇親会

7月16日北大定期戦のレセプションが終了したあと、一番町「蔵の庄」に席を移しOB交流懇親会を行ないました。
世代ごとに昔話に花が咲き楽しい交流会となりました。
最後に北大が「都ぞ弥生」、東北大が「青葉もゆる」を合唱し締め括りました。

参加者:
東北大:水野(S45)、高橋(S46)、渡辺(S51)、西谷(S52)、菅(S56)、小田(S56)、忍(S56)、米原(S59)、出越(H28)、小橋(R3)、藤島(R4)、馬場(R4)
北大:安川(S42)、岡(S42)、長友(S45)、林(S46)、安達(S47)、大堀(S48)、大野(S50)、大浦(S51)、佐藤(S55)、吉見(S55)、佐々木(S59)


◇OB懇親テニス会
7月17日午前、前日まで現役が対抗戦を行なっていた川内テニスコートでOB懇親テニス会を行ないました。
OB懇親テニス会は天候やコロナの影響でここ何年間か行われておらず久々の開催でした。
暑さの中、無理をせず楽しく大ベテランから若手までテニスを楽しみました。
若手OBは現役とあまり変わらないスピードのテニスを展開し年寄りを驚かせてくれました。

参加者:
東北大:本田(S43)、佐々木(S43)、水野(S45)、渡辺(S51)、西谷(S52)、小田(S56)、)、米原(S59)、出越(H28)、小橋(R3)、藤島(R4)、馬場(R4)
北大:安川(S42)、岡(S42)、長友(S45)、林(S46)、安達(S47)、大堀(S48)、大野(S50)、大浦(S51)、佐藤(S55)、吉見(S55)、佐々木(S59)

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◇ОB交流懇親会



2023年07月21日