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  • 2014年7月19日~20日 北海道大学対東北大学:庭球定期戦(男子84回、女子46回) 札幌:北大コート
  • 7月19日・20日の2日間に亘って伝統の定期戦が札幌(北大コート)にて行われました。年配OBとして本部から小山会長・石川副会長・太田監事・滝口幹事長、東北支部から千田支部長、札幌在住の太田裕之氏、若手OB・OGとして高橋智英さん、小林兼さん、蓑和貴史さん、横田萌々さんが応援に駆けつけました。 2日間とも北海道らしいカラリとした天気で木影は涼しく応援する側にとっては最高のコンディションでした。試合は逆に白熱し、若いエネルギーのぶつかり合いです。結果は男子9連覇、女子7連敗でした。
  • 【初日】 私達東京組が北大コートに着いたのは10時でした。北大のOB・OGは昨日から札幌に入っている方が多かったようで、すでに10人近くが応援に駆け付けていました。試合開始は10時半でした。男子ダブルスNo.2、No.3と女子ダブルスNo.2が入りました。女子は先日行われた七大学対抗戦で久しぶりに1回戦を突破し意気が上がっています。しかし今年も北大女子はインカレ選手を揃えており力の差は歴然としています。岡本(2年)・榛葉(1年)が果敢に挑戦しましたが、2-6、1-6と完敗でした。しかしチャンスボールでのミスが少なければもう少し肉薄できたと思われる試合でした。女子ダブルスNo.1の相手は北海道チャンピオンです。小舘(4年)・清水(2年)は第一セットを1-6で落としやはり歯が立たないかと思われましたが、第二セットに入り動きがよくなりました。思い切りの良い二人のストロークで3ゲームをもぎとりました。男子のダブルスNo.3は落ち着いたプレーの紀国(4年)と軽やかな動きの持丸(4年)です。4年生同士とあって息が合い6-1、6-4で2セットアップしました。第三セットも3-0とリードし勝利は時間の問題と思われましたが心に隙ができたのか相手の追い上げをゆるし5-5まで競りました。最後は落ち着きを取り戻し7-5でストレート勝ちを納めました。No.2の高橋(2年)・山下(1年)は東北大学のルーキーペアです。私達OBにとっても初見参でどのような試合になるか興味を持って応援しました。相手も1年、2年のルーキーです。出足は北大の井戸垣(1年)選手のパワーに押され0-3と心配な状況でした。少しずつスピードに慣れて続く3ゲームを連取し追いつきました。勢いに乗った東北大ペアが第一セットを6-4で取りました。第二セットが山場でした。今度は東北大が3-0とリードしましたが第一セットと逆に北大が続く4ゲームを連取しました。ここからシーソーゲームになりましたが、6-7までは常に北大がリードしていました。しかし最後はサーブ力に差が出て東北大が9-7で第二セットを取りました。第三セットは第10ゲームまでサービスキープが続きました。第11ゲームで柴田選手のサービスをブレークし7-5で勝利しました。男子ダブルスNo.1は出越(3年)・加藤(3年)です。1年生の時からペアを組んでおり、見ていて安心です。6-4、6-1と順調に2セットアップしました。第三セットは北大が気合十分なのに対し東北大は荒さが目立ちました。0-3、1-4とリードされましたが最後は5ゲーム連取して勝利しました。女子シングルスは流石に力の差はいかんともしがたく1ゲームか2ゲームを取るのが精いっぱいでした。男子はNo.5持丸(4年)、No.6山下(1年)の順に入りました。持丸は第一セットこそ8-6と苦戦しましたが第二セット以降は1ゲームも落とさず有終の美を飾りました。これで東北大は勝利まであと1勝となりました。山下は攻撃ミスが目立ちましたが、自分の調子と相手の様子を探っているような感じでした。第一セットを3-6で落としたものの第二セットを6-2で取り返しました。第三セットは出入りの激しい試合でした。第2ゲームから4ゲーム連続で落とし1-4と劣勢になりましたが、そこからプレーを切り替え5ゲーム連取し第三セットも取りました。持丸の勝利の後にNo.4の高橋(2年)が入りました。初日の日没時間は18時と設定されています。女子の試合が終わった後にNo.3の加藤(3年)も入りました。高橋の試合開始は16時18分でした。第一セットを6-3と順調な滑り出しで取り、第二セットも4-2とリードしたところで3ゲーム連続で失い後半は接戦になりました。7-7となったところで日没中断となりました。心配していなかったNo.3の加藤の様子がおかしい。村田選手のパワーに押され第一セットを2-6で失いました。「加藤君はスロースターターだから盛り返すだろう。」と小山会長と期待をしていましたが、第二セットに入っても調子が上がらず2-5と追い込まれてしまいました。ここで日没となりました。「気分一新して臨んでくれるのでは」と明日に期待しました。さて、No.6の山下は第四セットに入り深いストロークを打ってネットプレーでしとめるパターンが決まり出しました。勝負は明日に持越しかと思っていましたがほぼ日没と同時に6-1で勝利し、二日目を待たずに東北大の勝利が決まりました。
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  • 東北大学OB席                      北海道大学OB・OG席                    北大応援風景
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  • 高橋・山下組               出越・加藤組                   持丸&田鎖                 紀国主将
  • 後列:佐藤(1年)、塩見(1年)、赤坂(1年)、矢倉(1年)、榛葉(1年)
  • 前列:田鎖(2年)、岡本(2年)、小舘(4年)、清水(2年)
  • 【2日目】 日没サスペンドになったNo.3加藤、No.4高橋が続きの試合を行います。新たにNo.2紀国(4年)が入りました。No.4の高橋は必死で粘る鈴木選手を振り切り10-8で第二セットを取りました。第三セットは始めの2ゲーム落とし心配な出足でしたが6ゲーム連取し見事勝利を納めました。No.3の試合は昨年は初日の劣勢を跳ね返した加藤に期待しましたがどうも調子が上がりません。第二セットを2-6で落とし第三セットも2-5と簡単に追い込まれてしまいました。「今回は駄目か。」と思ったところから加藤らしい気力溢れるプレーで4ゲーム連取し6-5と逆転に成功しました。ここで安心したのか3ゲームを連取されゲームセット。奇跡は起きませんでした。No.2の紀国は落ち着いたプレーで相手をよく見て、我慢すべきところを我慢しチャンスを逃さないテニスは見ていて安心でした。6-1、6-0、6-2のストレート勝ちを納めました。”紀国テニス”の完成です。昨日の内に勝敗が決まり、通常なら消化試合の雰囲気になるところですが、No.1の試合は両軍の応援団が釘付けになる名勝負となりました。東北大は押しも押されもせぬエースの出越、相手は1年生ながら北大のNo.1となった井戸垣選手です。打ち合いでは井戸垣選手の方がパワーに勝っており、追い込まれることも多かったのですがうまく凌いで6-4で第一セットを取りました。第二セットは井戸垣選手にサービスゲームをすべてキープされ3-6で落としました。第三セットも井戸垣選手の深いボールに押され、さすがの出越に疲れが見えてきました。第6ゲームで2つのダブルフォルトを犯したのが悔やまれます。第9ゲームで井戸垣選手の左足に痙攣が起き絶対のチャンスかと思われましたが、下からのサーブを出越は打ちあぐねサービスキープを許してしまいました。第三セットも3-6で落としました。第四セットは北大に3-5とリードされたあと、何度かのマッチポイントを切り抜け7-5で逆転しセットカウント2-2となりました。ファイナルセットも2-5と絶対のピンチを迎えましたがマッチポイントを何度も逃れながら3ゲーム連取しついに5-5に追いつきました。5-5の後はお互いに死力を尽くしての戦いになりました。ギリギリのきわどい判定にも不服の様子を見せずフェアプレーに徹する姿には頭が下がります。4時間18分に及ぶ戦いは北大の井戸垣選手に軍配が上がりました。両軍の応援席から両者に惜しみない拍手が送られました。両軍戦い終えてのレセプションでは清々しさが漂っていました。(滝口記)
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  • なごやかなレセプション風景
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  • 恒例の自己紹介と試合の反省
  • 試合結果
  • 男子 女子
    東北大 7-2 北大 東北大 0-5 北大
    D1 ○ 3出越  樹
    3加藤 寛也
    6-4
    6-1
    6-4
    4長竹  哲
    2多賀 俊明
    ● D1 ● 4小舘  愛
    2清水 彩加
    1-6
    3-6
    2土屋 早希
    2高橋 里奈
    ○
    D2 ○ 2高橋  巧
    1山下 雄大
    6-4
    9-7
    7-5
    2柴田幸之介
    1井戸垣隆寛
    ● D2 ● 2岡本 円香
    1榛葉のどか
    2-6
    1-6
    3小杉 遥香
    2奥田  茜
    ○
    D3 ○ 4紀国  亮
    4持丸 裕矢
    6-1
    6-4
    7-5
    3鈴木 慶介
    2村田 拓陸
    ●
    S1 ● 3出越  樹 6-4
    3-6
    3-6
    7-5
    5-7
    1井戸垣隆寛 ○ S1 ● 4小舘  愛 0-6
    1-6
    2土屋 早希 ○
    S2 ○ 4紀国  亮 6-1
    6-0
    6-2
    2柴田幸之助 ● S2 ● 2岡本 円香 0-6
    2-6
    3小杉 遥香 ○
    S3 ● 3加藤 寛也 2-6
    2-6
    6-8
    2村田 拓陸 ○ S3 ● 2清水 彩加 0-6
    2-6
    2高橋 里奈 ○
    S4 ○ 2高橋  巧 6-3
    10-8
    6-2
    3鈴木 慶介 ●
    S5 ○ 4持丸 裕矢 8-6
    6-0
    6-0
    3池田 侑樹 ●
    S6 ○ 1山下 雄大 3-6
    6-2
    6-4
    6-1
    1堀池 隼雄 ●


  • 【楡萩会】 定期戦の翌日は北大、東北大のOBによる懇親テニスが行われました。
  • 対戦結果(青色:萩庭会)
  • 楡庭会 萩庭会
    1 桑野・安川 6-2 太田元・滝口
    2 宮上・岡 6-3 小山・石川
    3 能勢・入山 6-2 太田裕・長友
    4 大浦・佐々木 6-4 丸山・大久保
    5 安達・渡辺 6-0 林・大堀
    6 中嶋・安川 6-1 太田元・石川
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