- 2012年10月24日〜25日 全日本大学対抗テニス王座決定戦(東京有明テニスの森)
- 東北大学男子は昨年に続き東北大会で優勝し、2年連続で全国大会に出場した。10月24日はプラクティス及び開会式が行われる。東北大学のプラクティスは10時15分〜11時30分である。練習風景を見学させてもらった。一糸乱れぬ練習風景は見ていて心を打たれる。練習メニューは(他の大学も同様だが)効率よく組まれている。ストロークからボレー、スマッシュ、サ−ビス等の基礎練習の後、ダブルス、シングルスを2ゲームずつ行う。全てコンパクトにローテーションが行われ練習相手を変えて行く。他の大学と違うのは出場選手以外の部員が時間管理、ボーラー、掛け声を行っており部員全体が一丸となっていた。開会式は見学できなかったが、主将が対戦相手を決めるための抽選をする。東北大学は遠藤主将が抽選に参加する。対戦相手は奇しくも昨年と同じ九州代表の福岡大学と決まった。
- 10月25日(木)9時から1回戦の対福岡大学戦が始まった。応援には萩庭会の小山会長をはじめ太田(S42)、滝口(S42)、高橋(H24)、榧野(H24)のOBが駆けつけた。まずダブルス3試合の対戦が行われる。No.1遠藤・伊藤組、No.2出越・加藤組、No3紀国・尾崎組が入る。昨年0-9で敗れている相手である。立ち上がりは相手のパワーに押されリズムがつかめず3組とも0-3とリードされ、1ゲームも取ることができない。ようやくNo.3が5ゲーム目に相手サーブをブレークし待望の1ゲームを取った。続いてNo.2も6ゲーム目に1ゲーム奪い続けて2ゲーム連取した。しかし第1セットはここまででNo.1:0-1、No.2:3-6、No3:1-6と圧倒された。第2セットに入り少しずつ相手のペースがつかめてきた。No.1は1ゲームを取り1-0とする。その後は1-1、2-1、2-3、3-4、3-6と中盤まで競り合ったが最後は相手のパワーが勝った。No.2は0-1、1-2、1-6と力を出し切れなかった。No.3は0-1、1-2、2-2、2-3、2-5、3-5、3-6と前半で競り合いができた。ダブルス終了は10時26分で休憩に入る。
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エールの交換
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No.2出越・加藤組 No.3紀国・尾崎組 No.1遠藤・伊藤組
- 11時からシングルスが始まった。No.4伊藤、No.5加藤、No.6遠藤が入った。シングルスも立ち上がりに押されてしまう。第1セットはNo.4:1-6、No.5:1-6、No.6:2-6と簡単に落としてしまう。第2セットに入りNo.4の伊藤は1-0、1-2、2-3、3-4と競り合う。逆転の伊藤に期待感が湧いたが相手の素晴らしい反応にチャンスを封じられ3-6で試合終了。No5の加藤は完全に相手のペースになり無理をしてミスを重ね0-6で完敗。No.6の遠藤は第2セットに入り攻勢に転じた。1-0、2-0、2-1、3-1、4-1と相手を追い込んだ。5-2で遠藤サーブとなり第2セットアップ目前に迫ったが、よもやのラブゲームで落とす。続くゲームも簡単にキープされ5-4になる。続くサービスゲームに期待をしたが相手方にスーパープレーが出て5-5と追いつかれた。今度は追いついた相手がセットを意識しストロークミスを犯す。遠藤がブレーク成功し再び6-5とチャンスを掴んだ。しかし遠藤もチャンスを意識し無理なボレーもありゲームを落とし6-6のタイブレークに入った。タイブレークはいきなり3ポイント先行されこれまでかと思ったが驚異の逆転で第2セットを取った。昨年来続いたストレート負けに終止符を打った。ファイナルセットはお互いにサービスキープで一歩も引かない。0-1、1-1、1-2、2-2、4-4まで競り合う。次のゲームで遠藤が相手のサービスをブレークし5-4とし勝利まであと一歩となった。福岡大学も東北大学も応援に力が入る。続くゲームは遠藤のサービスで絶対のチャンスに思われた。遠藤は勝利を意識したせいか迷いがあったかも知れない。勝負に出たマッチポイントのボレーが僅かにアウトし勝利の女神がスルリと抜けていった。サービスゲームを落とし再び5-5と並んだ。お互いにチャンスを掴んでは惜しいミスを繰り返し応援団は交互に絶叫する。大熱戦は福岡大に勝利の神がほほ笑んだ。その間にシングルスNo.3出越、No.2持丸、No.1紀国が順番に入っていた。No.3の出越は第1ゲームを取り幸先の良いスタートを切り1-0、1-1、1-2、2-2、2-3と食い下がったがこれから先は相手がペースを掴みゲームを与えてくれず2-6、0-6で敗れた。No.2の持丸には荷が重い相手だったろう。0-6、0-6と完封された。しかし、ストローク戦では互角に近い打ち合いを行っていた。No.1の紀国は東北大では1番当りが厚い選手だが、相手は更に当りが厚くしかも左利きとあって、力負けをした。今夏のインカレでもベスト16に入った強豪とあって流石の紀国も歯が立たなかった。結局、昨年同様の0-9で完敗だったが遠藤が勝利目前に迫り、福岡大学とのレベル差がどの程度か推し量ることができたであろう。14時01分終了(滝口記)。
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記念撮影:有明コート 試合結果