- 2011年8月28日(日) 全日本学生テニス選手権大会(インカレ):有明テニスの森
- 昨年に続き今年も阿部圭馬選手(3年・シングルス)と中筋孝臣選手(4年・ダブルス)が出場する。
- 有明テニスの森のは3月11日の東日本大震災の影響でコートの補修工事が行われ一部使えない状況だった。従って今年は2か所に分かれての分散開催となった。幸い男子のシングルスとダブルスは同じ日に有明テニスの森で行われたため、両方とも応援観戦ができた。今年からシングルス96名、ダブルス48組となりシード選手は2回戦からの出場で残念ながらトッププレーヤーの試合を見ることはできなかった。萩庭会からは太田さんと石川さんと滝口が応援に駈けつけた。
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大掲示板 石川さん 太田さん
- 阿部選手の相手は塩田選手(慶応義塾大)だった。塩田は東北相手と言えども力を抜くことなく全力で阿部に対する。立ち上がり、阿部は勢いに呑まれ普段滅多にしないようなダブルフォルトを連発する。チャンスを掴めないまま0−6で第1セットを落とした。第2セットに入りいつもの当りが出てきた。第4ゲームで待望のサービスをキープし1ゲームを奪った。続く塩田のサービスゲームも長い長いラリーを繰り返したが惜しいところでブレークできなかった。関東地区のレベルの高さを知らされた一戦でもあった。
- ダブルスは天候不順による予選の進行が遅れ、当日朝まで対戦相手が決まらなかった。朝の抽選で中筋・畠山(盛岡大)ペアは奇しくも北海道大学(医学部)横田・庭野ペアを引き当てた。勝てる可能性がある相手ではあるが、気を引き締めるように中筋選手と話合う。北大第1サーバーのサービスは強力でレシーブのタイミングが合わない。簡単に第1ゲームを落としてしまう。こちらの第1サーバーの畠山もサービス好調で簡単にキープし1−1となる。北大の第2サーバーのサービスは左程強くはないがストロークで凌ぐ。辛くもキープし1−2と北大リード。中筋に気負いが見られイージーミスを犯し1−3とリードされた。お互いの第1サーバーは確実にキープする。第2サーバーの勝負となった。第1セットは中筋の1ブレーク分を取り戻せず3−6で落とした。第2セット第3ゲームでまたも中筋がサービスを落とした。この時点では敗色が濃厚だった。しかし、すぐに相手第2サーバーをブレークバックし対に戻した。畠山キープの後、相手第1サーバーのゲームを中筋がボレーに活路を見出しブレークする。これで4−2と優位に立つ。その後お互いの第2サーバーがゲームを落とし5−3となる。続く畠山がしっかりキープし6−3で第2セットを取った。ファイナルセットに入り中筋の集中力が高まる。第1サーバーがお互いにキープした後、北大の第2サーバーをブレーク、続く中筋がキープし3−1と優位に立った。相手第1サーバーがキープし3−2となった。今まで安定してサービスキープしていた畠山が弱気になり、初めてサービスダウンを喫し3−3と勝負の行方が分からなくなった。第2サーバー勝負となったが北大のサーブをブレーク、中筋が気合十分にキープし5−3と王手をかけた。続く北大がサービスをキープしたが、最後に畠山がサービスをしっかりキープし6−4で勝利を手にした。これで昨年に続き2年連続で1回戦の壁を突破した。2回戦は昨年と同じ早稲田の飯塚ペアと当り2−6、0−6で敗れた。(滝口記)