- 2010年8月27日・30日 全日本学生テニス選手権大会(インカレ)有明テニスの森公園
- 昨年は残念ながらインカレ出場を逃したが、今年は2年ぶりにシングルスに阿部圭馬選手(2年)、ダブルスに中筋孝臣選手(3年)が出場権を手に入れた。
- 初日の8月27日は男子シングルスが行われた。出場選手は128名で内32名がシードされる。今年もシード選手6名を擁する早稲田大学中心の展開になりそうだ。応援に高橋(3年)、中筋(3年)、小坂(2年)、川上(2年)、近藤(2年)の現役5人と小山(S43卒)、滝口(S42卒)の2名が駆け付けた。石川(S49卒)は試合終了後にコートに到着し残念ながら応援はできなかった。阿部圭馬選手は第25シードの渡辺輝史選手(専修大学)と対戦した。2年生で初出場の阿部選手にとってシード選手の壁は厚かった。第1ゲームの相手サーブで15-40とブレークチャンスを掴んだが、残念ながら逆転された。このゲームを取っていれば展開がかなり変わったと思われる。第2ゲームのサービスゲームもリードしながら、相手の思い切った攻撃に逆転された。第3ゲームは相手が楽にサービスをキ−プし0-3となった。ここからは格上の渡辺選手に余裕ができたのに対し阿部選手は大事なポイントで無理をせざるを得ず、惜しいミスが続く。ゲームが取れないまま第1セットが終わる。第2セットに入り阿部のストロークとフットワークがよくなり、渡辺選手と互角のラリーを展開する。競りながらなかなかゲームが取れず0-2となった。第3ゲームで相手サービスを破り待望の1ゲームを取った。第4ゲームでサービスキープをすれば阿部選手の気持ちに火が灯るチャンスだったが逆に力みが出てダブルフォルトを犯し、1-3と離された。再び余裕の出た渡辺選手の攻撃は伸びやかで、一方的な試合になってしまった。阿部選手にとってはホロ苦いインカレデビュー戦になってしまったが、まだ2年生で来年もある。是非、今回の経験を活かして来年は更に逞しくなって戻ってきてもらいたい。(滝口記)
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- 8月30日は中筋選手が畠山選手(盛岡大学)と組んでダブルスに出場する。対戦相手は新潟医療福祉大の樋口・小林組である。実力は互角とみた。応援には今年卒業した谷嶋さんと松原さん(S43卒)・滝口(S42卒)が駆けつけた。また盛岡大学の村上先生はじめ学生の応援、更に森・千葉組(北大)の応援を終えた楡庭会の方々も応援してくれた。しかし、試合が始まると中筋選手の様子がおかしい。いつもの豪快なプレーが見られず簡単なミスが続く。どうやらハードコートにタイミングが合わないようだ。畠山選手がよくカバーするが中筋選手がサービスをキープできず第1セットは3−6で落とした。第2セットに入ってもいまひとつ乗り切れず、相手ペースで試合が進む。たちまち2−4とリードされこのままストレート負けかと思われた。しかし、ここで中筋選手の目の覚めるようなバックハンドヴォレーが決まった。これでようやく中筋選手に火が着いた。中筋・畠山組の動きがよくなるにつれ相手方はナーヴァスになってきた。ついに6-6のタイブレークにもち込んだ。タイブレークを6-1と大きくリードしたところで気のゆるみが出て6-5まで追い上げられた。しかし前半の貯金が大きく物を言い第2セットを取った。ファイナルセットは中筋選手もエンジン全開になり3-0と気落ちした相手を圧倒する。ここで悪いくせの粗っぽいプレーが出て3-2と追い上げられた。次の相手サービスが試合を決定づけた。粗っぽさを修正し、丁寧なプレーでブレークし4-2とリードを広げ、一気に勝利へ驀進した。結局3-6、7-6、6-2で見事初戦を突破した。東北大としての久しぶりの初戦突破は嬉しい。
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谷嶋さん 畠山選手 中筋選手
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ファイナルセット(畠山選手のサービス)
- 8月31日はダブルス2回戦。相手は第13シードの飯野・田川組(早大)だった。さすがにトップクラスの壁は厚く、スピード・プレースメント・安定感のどれをとっても1枚も2枚も上だった。1-6、2-6は善戦と言えるかもしれない。試合の後、二人で早大の選手からアドバイスを受けていた。今回の経験が来年に向けてのよい経験になることを祈る。(滝口記)