- 2008年4月12日(土) 第14回七大学OBテニス大会(レギュラーの部:57才以上):ウエルサンピア千葉
- 4月8日(火)に開催される予定だったシニアの部(67才以上)とスーパーシニアの部(72才以上)は生憎の悪天候に見舞われ、残念ながら中止となった。この大会の開催に尽力をされていた幹事校の役員の方々や参加を楽しみにされていた選手の方々にとって無常の雨となってしまった。レギュラーの部は幸い好天に恵まれ、大いに盛り上がった大会になった。今回は東北大学が幹事校であり運営に全力を注いだのは勿論、あわよくば優勝杯を手に入れようと気合を入れての参加となった。
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- 応援には阿部さん(S30卆)、白石さん(S32卆)、藤井さん(S32卆)、水野さん(S33卆)が駆けつけてくれた。小山夫人と滝口夫人も本部席の手伝いに来てくれる。本部席で大活躍したのが熊野さん(S50卆)と渡辺さん(S51卆)だった。選手も昨年この大会で大活躍した片寄・本田組や碓井・阿部組が健在である。更に強力な新規メンバーとして和泉さん(S44卆)、土生さん(S47)、中元さん(S50卆)が加わった。中堅に太田、松原、滝口、二瓶選手が控える。昨年、試合途中で足を傷めた小山、石川の両選手も練習を重ねて雪辱の意気に燃えている。前置きが長くなったが試合内容も選手の気持ちを表すような好展開となった。
- 緒戦の相手は昨年優勝の九州大学である。No.1は緊張感で本来の動きがない本田の分を片寄がカバーする。次第に本田も調子を上げ逆転勝利を飾る。No.2の碓井・阿部組は強敵を相手に一進一退の好試合を展開したが、最後は相手の力が勝り接戦を落とした。No.3は試合巧者の瀧口選手(九大)の絶妙なコントロールに松原の強打と滝口の動きが封じられ完敗であった。ここまでで1勝2敗となり敗色濃厚になったが、新規参加のNo.4和泉・土生組は噂どおりの力強いプレーで相手を圧倒し2勝2敗の五分に持ち込んだ。No.5にポイントがかかった。初出場の中元のネットプレーが冴える。また、昨年は試合早々で足を故障させた石川の動きもよい。我々応援席の心配をよそに堂々の勝利を納めた。
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応援風景 手前:辻本・スジアルタ組 向う:片寄・本田組
- 第二試合は昨年2位の大阪大学とまたも強敵である。No.1の相手は往年の名手辻本さんと元気溌剌のスジアルタさんである。試合運びのうまい阪大ペアにリズムを崩されながらも食い下がり5−5に持ち込んだ。最後は片寄の手堅いプレーで貴重な勝利を納めた。No.2の碓井・阿部組は初戦の敗戦をバネにコンビネーションよく相手を圧倒した。No.3は阪大のエース渡辺奉昭選手が登場する。出だしは太田・二瓶組は全く歯が立たずあっと言う間に0−3とされる。いつもの東北大学ならこのままずるずる負けることが多かったが今回は少し違った。太田の強力なストロークと二瓶の果敢なネットプレーが功を奏し3−3に追いついた。しかし、ここで締めるのがエースである。最後は3−6と力の差を見せつけられた。No.4の和泉・土生組は強力なフォアハンドが武器の和泉と堅実な攻守の土生のコンビは相手を寄せ付けなかった。これで東北大学の勝利は確定した。No.5は動きの早い好試合だったが阪大ペアの力が勝った。
- 第三試合は昨年最下位に沈んだ東京大学だったが巻き返しを図り手堅いメンバーで臨んで来た。No.1に全日本ベテランで活躍中の大澤選手が登場する。東北大学は次第に調子を上げてきた本田と片寄のコンビは悪くなかったが4−6と惜しくも敗れた。これで一昨年以来勝ち続けて来た片寄の連勝は8連勝で止まった。No.2の碓井・阿部組はベテランの小倉・磯部組に5−6と苦杯を喫した。No.3の相手は名手の猪熊選手と堅守の佐伯選手である。年齢差のハンディキャップもあり、太田・滝口組は力を発揮できず1ゲームを取るのがやっとだった。No.4の松原・小山組はコンビネーションがかみ合わず、ベテランと若手が組んだ東大ペアに翻弄され2−5と大きくリードされてしまった。ようやくコンビネーションが合ってきた東北大ペアはここから驚異的な追い上げを開始した。ついに5−5となり最終ゲームは微妙な判定もあり惜しくも5−6で敗れた。
- 第四試合はライバルの北海道大学である。この試合は悔やまれる試合となった。No.1の片寄・本田組は粘りの宮上・安川組を6−2で押し切って勝利する。No.2の碓井・阿部組も安定した試合運びで武内・岡組の動きを止めた。これで2勝し王手をかけた。No.3の小山・二瓶組は学生時代の黄金ペアである。しかし相手も強敵の石橋・近藤組、昨年の雪辱を期して臨んだが、微妙なコンビネーションの狂いがあり2−6で敗れた。今回破竹の勢いの和泉・土生組は5−1と宮崎・大野組を圧倒し東北大学の勝利は目前であった。ここに思ってもいなかった落とし穴があった。初戦から3試合続けて圧勝した陰に油断が潜んでいた。相手の力を過小評価してしまった気持ちは次第に焦りに変わり5−6と逆転を許してしまった。2−2でNo.5にまたも勝敗がかかる。勢いに乗る石川・中元組の前に立ちはだかったのが北大の初参加でエースの松原選手である。パートナーの川西選手も往年のNo.1であり苦戦は免れない対戦であった。松原選手が強烈なフォアハンドで攻め、石川が足で拾い中元のネットプレーに持ち込むパターンの応酬になる。川西選手の足に疲れが見えてきたが一歩及ばず4−6で敗れ東北大学の敗北が決定した。
- 前半は優勝候補校や実力校が次々に敗れ波乱の展開となった。後半は実力校が巻き返しを図り混戦模様となった。その中で昨年来勢いに乗る名古屋大学が着実に勝利を固め、大阪大学や東京大学の追い上げをかわし初優勝を遂げた。各校の実力が接近し次回以降も混戦になることが予想された大会でもあった。熱戦で開始が遅れた懇親会場にも熱気が持ち越され大いに盛り上がり、大会幹事校としてほっとした一日だった。(滝口記)
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東北大学 |
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3対2 |
九州大学 |
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東北大学 |
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3対2 |
大阪大学 |
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順位 |
選手名 |
年齢計 |
スコア |
選手名 |
年齢計 |
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順位 |
選手名 |
年齢計 |
スコア |
選手名 |
年齢計 |
1 |
片寄・本田 |
134才 |
6-4 |
荻田・高田 |
132才 |
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1 |
片寄・本田 |
134才 |
6-5 |
辻本・スジアルタ |
145才 |
2 |
碓井・阿部 |
132才 |
4-6 |
久木田・中川 |
130才 |
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2 |
碓井・阿部 |
132才 |
6-0 |
野中・古江 |
130才 |
3 |
滝口・松原 |
129才 |
1-6 |
瀧口・吉川 |
128才 |
|
3 |
太田・二瓶 |
128才 |
3-6 |
渡辺・樋口 |
130才 |
4 |
和泉・土生 |
119才 |
6-0 |
園井・水上 |
123才 |
|
4 |
和泉・土生 |
119才 |
6-2 |
堀井・片山 |
121才 |
5 |
石川・中元 |
115才 |
6-1 |
安元・熊沢 |
117才 |
|
5 |
石川・中元 |
115才 |
2-6 |
淵田・山口 |
116才 |
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東北大学 |
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1対4 |
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東北大学 |
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2対3 |
北海道大学 |
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順位 |
選手名 |
年齢計 |
スコア |
選手名 |
年齢計 |
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順位 |
選手名 |
年齢計 |
スコア |
選手名 |
年齢計 |
1 |
片寄・本田 |
134才 |
4-6 |
大澤・藤浪 |
142才 |
|
1 |
片寄・本田 |
134才 |
6-2 |
宮上・安川 |
131才 |
2 |
碓井・阿部 |
132才 |
5-6 |
小倉・磯部 |
141才 |
|
2 |
碓井・阿部 |
132才 |
6-1 |
武内・岡 |
129才 |
3 |
太田・滝口 |
129才 |
1-6 |
猪熊・佐伯 |
140才 |
|
3 |
小山・二瓶 |
127才 |
2-6 |
石橋・近藤 |
125才 |
4 |
小山・松原 |
127才 |
5-6 |
米倉・角田 |
123才 |
|
4 |
和泉・土生 |
119才 |
5-6 |
宮崎・大野 |
114才 |
5 |
和泉・土生 |
119才 |
6-1 |
栗林・岡橋 |
123才 |
|
5 |
石川・中元 |
115才 |
4-6 |
松原・川西 |
114才 |
- 【最終順位】 1位:名古屋大学 2位:大阪大学 3位:東京大学 4位:東北大学 5位:九州大学 6位:北海道大学 7位:京都大学