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  • 2016年07月16日~18日 北海道大学対東北大学:庭球定期戦(男子第86回、女子48回) 札幌:北海道大学コート
  •  7月16日・17日の2日間に亘り恒例の北海道大学対東北大学の定期戦が行われました。猛暑の東京とは違い心地良い気候です。二日目はむしろ肌寒いぐらいでした。東北大のOBは本部から石川克志会長、渡辺辰幹事長、熊野睦彦幹事、太田元夫氏、滝口隆監事そして地元札幌から太田裕之氏(S61理)、鈴木宏大氏H27経)が駆けつけました。昨年は男子0-9、女子0-5の大敗を喫しているだけに今年は雪辱を期して臨んだ対抗戦です。
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  • 銀杏並木                                              東北大メンバー
  • 初日(7月16日:曇り時々晴れ)
  •  9時45分から開会式が行われ、試合は10時から始まりました。男子はダブルスNo.2とNo.3が女子はダブルスNo.2が入りました。男子No.3は七大学対抗戦の時の片岡・三浦組を破り出場権を得たのは横山・平組でした。相手は1年生から東北戦に出場している柴田・村田組です。横山・平組は北大戦には初陣ながら真っ向から勝負を挑みます。”組し易し”と強引に攻める北大ペアのミスを誘い第一セットを6-4で奪いました。ダブルスはなんとしても2-1でリードしたかった東北大にとって期待が高まりました。女子のNo.2は岡本・榛葉組です。2人は3年間ペアを組んでおり息はぴったりです。岡本にとって現役最後の試合で勝ち取ったこの試合は一生の思い出になることでしょう。第一セットの接戦を制し6-3で取りました。第二セットも順調で5-2とリードしマッチゲームを握りました。7年ぶりの勝利を目前にして緊張をしたのか、北大戦の雰囲気に呑まれたのか”がちがち”になり3ゲーム連取され5-5に追いつかれてしまいました。そこでようやく目が覚め2ゲームを連取して7-5で待望の勝利を収めました。岡本の4年間の笑顔に感謝です。男子ダブルスNo.2は菅野・山下組対阿部・千村組です。4人ともハードヒッターのため壮絶な試合になりました。第一セットと第二セットともここぞのゲームを取り6-4、6-4で2セット連取しました。No.2の勝利は時間の問題かと思われました。その頃No.3の横山・平組は第二セットを1-6、第三セットを2-6で落し敗色濃厚でした。No.2の試合は第三セットに入っても追いつ追われつでしたが、東北大が追いつくと北大がリードする展開になり、12ゲーム目で菅野のサービスゲームをブレークされ5-7で落としてしまいました。第四セットもジュースゲームの連続で競り合いになりました。東北大が追いつくと北大がリードする展開で6-6、6-7となりました。次の山下のサービスゲームをブレークされ6-8で落してしまい、ついにファイナルセットにもつれ込みました。No.3の平・横山組は第四セットでようやく落ち着きを取り戻し5-5まで競り合いましたが惜しくも5-7で落とし残念ながら貴重な1勝をあげることができませんでした。No.2のファイナルセットはいきなり菅野のサービスゲームがブレークされ0-3となり、完全に北大のペースになったかと思われました。山下がサービスゲームをキープし1-3、次のゲームは0-40のピンチをひっくり返し2-3にしました。これで流れは東北大に移り6-4で見事勝利しました。ダブルスの出場を逃した片岡の熱いベンチコ-チも勝利に貢献しました。
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      • 試合前練習風景                                         勝利!ダブルスNo.2(山下・菅野)
     続いて女子ダブルスNo.1(清水・中村-土屋・高橋)と男子ダブルスNo.1(渡邉・高橋-井戸垣・小林)が入りました。女子ダブルスNo.1は北大の史上最強ペアと思われる土屋・高橋組が相手です。流石に力の差はいかんともしがたく第一セットは0-6と簡単に取られてしまいました。第二セットに入っても0-4と圧倒され、このままストレートで押し切られてしまうかと思いましたがよく粘って2ゲームを奪いました。結果は0-6、2-6でしたが、大健闘と言ってよいでしょう。男子ダブルスNo.1は東北と北海道のダブルスNo.1同士の戦いです。第一セットは4ゲーム続けてサービスブレークと荒れたスタートになりました。続くゲームでは渡邉のサービス・スマッシュが冴えて5-3とリードしました。最後は高橋がサービスをキープし6-4で第一セットを取りました。第二セットはサービスキープでお互い一歩も引かず3-3になりました。第7ゲームで小林選手のサービスをブレークし4-3と優位に立ちました。しかしすぐにブレークバックされ4-4に追いつかれました。5-4とリードしたところでセットポイントを握りましたが逆転され5-5に追いつかれました。6-5とリードし再びセットポイントを握りましたがまたもや逆転され6-6に追いつかれました。北大の執拗な粘りに根負けし第二セットは6-8で落としました。このセットを取っていれば対抗戦の流れが大きく変わっていたかもしれない惜しいセットでした。第三セットも競り合いになりました。東北大が5-3とリードすれば北大が2ゲーム連取し5-5に追いつきます。6-5とリードしたところで渡邉のサービスゲーです。セットポイントを握りましたがまたもやスルリと勝利の女神は通り過ぎてしまいました。高橋が0-40から粘って7-7に追いつきましたが最後は7-9でまたもや惜しいセットを失いました。第四セットはお互いサービスキープで3-3まで競りましたがその後3ゲーム連取され3-6で敗れました。団体戦勝利の鉄則であるダブルスを2-1とリードできず、今年の雪辱が難しくなりました。女子のシングルスは北大が史上最強の4年生3人に中村(1年)、岡本(4年)、向川(2年)が挑戦しましたが、結果的には歯が立たず3試合で3ゲーム取るのがやっとでした。女子は結局1対4で敗れ北大戦で9連敗となりました。最強の4年生軍団が卒業するので来年は是非北大の10連覇を阻止してくれることと期待しております。続いて男子シングルスNo.5(栗林-千村)とNo.6(三浦-大西)が入りました。No.6の三浦は第一セットで深いボールを左右に打ち分け大西選手のミスを誘い4-0と好調なスタートを切りましたが、逆に6ゲーム連取されてしまいました。第二セットは2-4とリードされ劣勢でしたが深いボールで大西選手のミスを誘い6-4で逆転しました。しかし、走り過ぎたのか第三セットに入り足に痙攣が起きました。インジュアリータイムで回復を期待しましたが回復せず0-6で落としました。第四セットでようやく回復の兆しが見えました。お互いにサービスキープで3-3と競り合いましたがここまででした。再び走れない状態になり3ゲーム連取され3-6でゲームセットとなりました。No.5の栗林は大学に入ってからテニスを始めた努力家、一方の千村選手はジュニア時代からテニスを行っている天才肌の選手です。第一セット、栗林は相手のハードヒットをよく拾いスピードを殺した深いボールで繋ぎ相手のミスを誘います。気負った千村選手はハードショットをネットにかけるミスが多くなり、栗林が5-2と、大きくリードしました。しかし、栗林は一気に勝負をつけようと気負い、強打してミスショットを繰り返す内に相手が調子を取り戻しました。その後、4ゲーム連取され5-7で落としました。
    •          千村(北大)                                      シングルスNo.5                              栗林(東北大)
  • 二日目 (7月17日:曇り肌寒)
  •  9時45分試合開始です。男子シングルスNo.5(栗林-千村)の続きとNo.3(菅野ー小林)、No.4(渡邉-菊地)が入りました。栗林は昨日の無理な攻撃を反省し相手のスピードボールを我慢強く繋ぎミスを誘いました。4-1とリードしたところで昨日と同じように追い上げられましたが落ち着いて対処し6-3で第二セットを奪いました。第三セットも4-2とリードしましたが千村選手の反撃にあい4-4、5-5と競り合いになりました。千村選手は土壇場に来ると 底力を発揮します。5-4の後、3ゲーム連取され第三セットを5-7で落としました。第四セットに入り3-4まで粘りましたが、後半に突き放され残念ながら3-6で敗れてしまいました。この間、No.3が激しい打ち合いを演じていました。常に表情ひとつ変えず、フォアの強打を武器にする小林選手と絶えず笑顔を絶やさず、強烈な両手バックハンドを繰り出す菅野と対照的な二人の対決です。第一セットは小林選手のフォアハンドが勝り2-6で落してしまいました。第二セットは2-4の後2ゲーム連取し4-4に追いつきましたが、続く2ゲームを連取され4-6で第二セットも落しました。第三セットは菅野のレーザービーム(両手バックハンド)が火を吹き6-1と圧倒しました。第四セットに期待が寄せられました。3-3まで競り合いましたが結局4-6で落しました。この敗戦でで北大の勝利が決定しました。No.4の渡邊は菊地選手と競り合っていました。第一セットは1-3とリードされてから4-4まで追い上げましたが勝ち越せず4-6で落しました。第二セットは2-5とリードされましたが5-5まで追い上げました。追いつきましたがこのセットもリードできず5-7で落としセットカウント0-2となりました。第三セットは更に惜しいセットになりました。1-3、3-3、3-4、4-4、4-5、5-5と追いつくのが精いっぱいでしたが、ついに6-5と追い越しました。しかし、その後も競り合いになり、結局8-10で落とし大接戦にもかかわらずストレート負けを喫しました。最後にNo.1(高橋-井戸垣)とNo.2(山下-柴田)が入りました。山下は落ち着いたプレーで第一セットを6-1で簡単に取りました。第二セットも前半の競り合いから抜け出し6-3で取りました。第三セットは完全に山下ペースを取り戻し6-1でストレート勝ちを収めました。山下の笑顔は最高でした。No.1の高橋は北海道学生チャンピオンの井戸垣選手と対戦しました。第一セットはNo.1同士の対決に相応しい格調の高いゲームを展開しました。あわやエースかと思われるボールを切り返して得点するなど高い技術と運動能力を見せてくれました。しかしこのセットはサービスの安定度で上回る井戸垣選手に押し切られ2-6で落しました。第二セットが山場でした。両者相譲らず16ゲーム目でようやく高橋が8-7とリードしました。しかし、そこから3ゲーム連取され8-10で第二セットも取られてしまいました。第三セットでは余裕の出た井戸垣選手が強打とビッグサービスを連発し高橋は1-6と力尽きました。両者ともジャッジに対してフェアプレーぶりを見せてくれたのが印象に残りました。(熊野・滝口記)
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  • 両校OB・OGの応援風景
  • 閉会式
  • 男子 女子
    東北大 2-7 北大 東北大 1-4 北大
    D1 × 4渡邉 建史
    4高橋   巧
    6-4
    6-8
    7-9
    3-6
    3井戸垣隆寛
    2小林龍之輔
    ○ D1 × 4清水 彩加
    1中村 智花
    0-6
    2-6
    4土屋  早紀
    4高橋  里奈
    ○
    D2 ○ 4菅野 悠耶
    3山下 雄大
    6-4
    6-4
    5-7
    6-8
    6-4
    3阿部 尚樹
    3千村    諒
    × D2 ○ 4岡本 円香
    3榛葉のどか
    6-3
    7-5
    2岡本    渚
    2池田  奈央
    ×
    D3 × 4横山 昴明
    4平   佳矢
    6-4
    1-6
    2-6
    5-7
    4柴田幸之助
    4村田  拓陸
    ○
    S1 × 4高橋   巧 2-6
    8-10
    1-6
    3井戸垣隆寛 ○ S1 × 2向川   栞 0-6
    2-6
    4土屋  早紀 ○
    S2 ○ 3山下 雄大 6-1
    6-3
    6-1
    4柴田幸之助 × S2 × 4岡本 円香 0-6
    0-6
    4高橋  里奈 ○
    S3 × 4菅野 悠耶 2-6
    4-6
    6-1
    4-6
    2小林龍之輔 ○ S3 × 1中村 智花 0-6
    1-6
    4酒井   遥  ○
    S4 × 4渡邉 建史 4-6
    5-7
    8-10
    4菊地 浩太 ○
    S5 × 4栗林   司 5-7
    6-3
    5-7
    3-6
    3千村   諒 ○
    S6 × 2三浦 幹太 4-6
    6-4
    0-6
    3-6
    1大西 一生 ○
  • 三日目(7月18日:晴れ)
  •  楡庭会OBに萩庭会から5人(石川克、熊野、渡辺辰、太田裕、滝口)が加わり、懇親テニスを楽しみました。 ※太田さんの札幌滞在(4日間)のブログが面白いです。覗いて見て下さい。札幌旅行記
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  • 後列:大堀、桑田、中島、大野、渡辺辰、佐々木、矢内
  • 前列:滝口、石川克、熊野、能勢、太田裕、安川、渡辺、安達
  • 能勢・大野 6-3 安達・渡辺 石川・熊野 6-0 渡辺辰・太田裕
    安達・矢内 6-1 大堀・太田裕 石川・熊野 6-3 渡辺・大野
    能勢・安川 0-6 中島・佐々木 滝口・渡辺辰 1-6 安達・大堀
    石川・熊野 6-1 安達・大堀 能勢・中島 2-6 滝口・太田裕
    大野・渡辺 6-5 安川・矢内 宮上・安達 6-1 熊野・渡辺辰
    滝口・大堀 3-6 渡辺・大野 能勢・中島 2-6 安川・宮上
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