- 2016年07月01日~03日 七大学対抗戦(埼玉:大宮健保グランド)
- 今年は東京大学が幹事校です。会場が埼玉県の大宮健保グランドでしたので関東近県や仙台から大勢の先輩が応援に駆けつけてくれました。大宮健保グランドは荒川の河川敷の広大な敷地を利用しテニスコート100面、野球場52面他サッカー、ラグビー場等があります。従って、コート区画を確認していかないと会場のコート探しで一苦労することになります。前回の東京大学幹事校の時は昭和の森テニスセンターでしたが、この時は大声の応援禁止でした。しかし、今回はいくら大きな声を出しても迷惑にならないため、応援メンバーはストレスを存分に発散していました。
- 会場に着き対戦表を見て驚きました。なんと、男女とも初戦の相手は宿敵の北海道大学でした。男子は井戸垣選手を擁する北海道大学は優勝候補です。女子も土屋、高橋両選手にとって悲願の優勝のチャンスでした。一方、東北大学は男女とも昨年の北大戦の雪辱及び男子は全国王座の雪辱をかけての挑戦です。
- 女子は北大No.1の土屋選手が米国留学を終えての参戦、それに高橋選手がおり勝算はわずかでした。結果は土屋、高橋選手の圧倒的強さの前に3ポイントを失いました。しかし、残りの2試合は大健闘でした。女子ダブルスNo.2の岡本・榛葉組は6-3、7-5で勝利、シングルスNo.3でも岡本は4-6、5-7と一歩及びませんでしたが来る北大戦への手ごたえをつかんだ試合でした。
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- 男子は勝機がありました。ダブルスNo.3は残念ながら敗れましたがNo.1の渡邊・高橋組がストレート勝ちを収めました。残るNo.2の菅野・山下組は北大の実質No.1の井戸垣・小林組とフルセットにもつれ込む接戦でしたが惜しくも敗れ、ダブルス1-2となりシングルスに入りました。東北大は新戦力の出場は間に合いませんでしたが、北大は1年生の大西選手が出場しました。この大西選手の加入で北大は戦力アップが図れました。No.5で横山が対戦しましたが、大西選手の切れの良いストロークと試合度胸の良さの前に圧倒されました。No.6の栗林とNo.4の菅野がフルセットにもつれ込む接戦を演じましたが惜しくも敗れ北大の勝利が確定しました。その後、No.1の山下とNo.2の高橋が入りました。
2試合とも接戦になりました。No.1の山下は1stセットを落しましたがNo.2の高橋は1stセットを取りました。2ndセットに入り高橋の足に異常が発生しボールを追えなくなりました。私達が気にしていると主将の渡邊が通りすがりに「高橋はファイナルセットに向けて休んでいると思います。」と言い残して試合に入りました。いわゆる”死んだふり”とのことらしい。一方、山下のストロークはライジングで打つため、次第に井戸垣選手のリズムを崩しはじめました。2ndセットを6-3でものにしました。逆に高橋は3-6で2ndセットを落し両者ともファイナルセットにもつれ込みました。高橋は渡邉の予言通りファイナルセットで復活し6-1で勝利しました。山下もミスが増えた井戸垣選手を圧倒し同じく6-1で勝利しました。渡邉はタイブレークとなった1stセットを落しましたが、2ndセットは4-2で千村選手をリードしましたが、生憎の時間切れの打ち切りで勝敗はつきませんでした。
- 二日目も猛暑でした。男子は初戦で敗れた3校(九大、阪大、東北大)による総当たり戦(但し、8ゲーム先取)で順位決めが行われました。女子は6校の参加でしたので京都大学と順位戦(3セットマッチ)を行いました。
- 女子 はまずダブルス2試合が入りました。No.1が岡本・榛葉組、No.2は清水・中村組で試合に臨みました。京大はいずれもパワフルなストロークで押してきます。力に押されて2試合とも1stセットを落してしまいました。No.1の岡本・榛葉組は2ndセットに入っても相手の攻撃的なプレーに岡本のロブが短くなり、榛葉の得意のスマッシュも封じられストレートで敗れました。私が男子の試合を見に行っている間に、No.2の清水・中村組が大逆転を果たしていました。ダブルス1対1となりシングルス3試合に勝敗がかかりました。No.3の向川は相手の強打を得意のフットワークで凌ぎ、ミスを誘ってストレート勝ちを収めました。No.2の中村は1stセットは0-6と全く歯が立たない状態でしたが、2ndセットに入り落ち着きを取り戻しタイブレークまで持ち込みました。敗れたとはいえ立派な戦いでした。これで2対2になり、勝敗はNo.1の岡本にかかりました。昨日の疲れが残る岡本に今日の猛暑はきつかったようです。1stセットは一進一退の接戦になりました。いつもの笑顔が消え、なかなか勝利の糸口がつかめない様子でした。コートの外から応援する紀国さんの声に応えてなんとか1stセットを取りました。2ndセットも2-2までは接戦が続きましたが、4-2とリードしたところで岡本の表情に余裕が戻ってきました。6-2で2ndセットを奪い、東北大に勝利を呼び込みました。
- 男子の順位戦の初戦は九大でした。ダブルスはNo.1渡邉・高橋組、No.2菅野・山下組、No.3片岡・三浦組が出場しました。多少苦労しましたが、首尾よくダブルスで3ポイントを上げました。5ポイント上げたところで試合は打ち切りです。シングルス6ポイントの内2ポイントを上げれば東北大の勝ちが決まります。No.1の菅野が8-0で勝利したため、今入っている山下か栗林が勝てば東北大の勝利です。昨日、北大の井戸垣選手を破った山下が意外に苦戦を強いられましたが8-4で勝ち、東北大が勝利しました。第二試合は阪大が相手でした。昨年の初戦で大接戦を演じた相手です。ダブルスは九大戦と同じでした。No.1はタイブレークになり9-8で勝ち、大きなポイントを得ました。No.2もNo.3も接戦をものにしダブルス3ポイントを上げシングルスで2ポイントを上げれば東北大の勝利です。シングルスの途中で時間切れとなり、勝敗は翌日に持ち越されました。
- 三日目は朝一番で残りのシングルス戦が行われるため早い時間に行き応援をしました。シングルスは2ポイント落してしまいましたがNo.3の高橋が8-1で勝ち、あと1ポイントとなりました。最後の1ポイントは期待通り山下が8-4で勝ち東北大は5位になりました。七大学対抗戦は前年度優勝校がシードされ残りの6校で1回戦が行われるため1回戦で敗れると5位以下になってしまいます。今回は男女とも5位になりましたが、3位・4位の力があったかもしれません。 (滝口記)
- 男子順位 優勝:東京大学、準優勝:北海道大学、3位:名古屋大学、4位:京都大学、5位:東北大学、6位:大阪大学、7位:九州大学
- 女子順位 優勝:北海道大学、準優勝:東京大学、3位:大阪大学、4位:名古屋大学、5位:東北大学、6位:京都大学、欠場:九州大学
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東北大 |
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3対5 |
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北大 |
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東北大 |
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5対0 |
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九州大 |
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東北大 |
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5対2 |
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大阪大 |
D1 |
渡邉
高橋 |
○ |
6-2・6-4 |
× |
柴田
村田 |
|
渡邉
高橋 |
○ |
8-4 |
× |
伊南
石木 |
|
渡邉
高橋 |
○ |
9-8 |
× |
池田
日高 |
D2 |
菅野
山下 |
× |
1-6・6-3・3-6 |
○ |
井戸垣
小林 |
|
菅野
山下 |
○ |
8-5 |
× |
山之内
木下 |
|
菅野
山下 |
○ |
8-4 |
× |
森本
脇迫 |
D3 |
片岡
三浦 |
× |
5-7・2-6 |
○ |
阿部
千村 |
|
片岡
三浦 |
○ |
8-3 |
× |
三野
奥山 |
|
片岡
三浦 |
○ |
8-4 |
× |
篠原
奥田 |
|
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|
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|
|
|
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|
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|
|
S1 |
山下 |
○ |
3-6・6-3・6-1 |
× |
井戸垣 |
|
菅野 |
○ |
8-0 |
× |
豊國 |
|
菅野 |
|
|
|
篠原 |
S2 |
高橋 |
○ |
6-2・3-6・6-1 |
× |
柴田 |
|
高橋 |
|
|
|
木下 |
|
栗林 |
- |
1-0 |
- |
池田 |
S3 |
渡邉 |
- |
6-7・4-2 |
- |
千村 |
|
渡邉 |
|
|
|
山之内 |
|
高橋 |
○ |
8-1 |
× |
岸 |
S4 |
菅野 |
× |
6-3・6-7・2-6 |
○ |
小林 |
|
山下 |
○ |
8-4 |
× |
近江 |
|
渡邉 |
× |
3-8 |
○ |
森本 |
S5 |
横山 |
× |
2-6・0-6 |
○ |
大西 |
|
横山 |
|
|
|
三野 |
|
山下 |
○ |
8-4 |
× |
安楽 |
S6 |
栗林 |
× |
4-6・6-1/5-7 |
○ |
菊池 |
|
栗林 |
- |
7-4 |
|
伊南 |
|
横山 |
× |
3-8 |
○ |
羽鳥 |
-
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東北大 |
|
1対4 |
|
北大 |
|
東北大 |
|
3対2 |
|
京都大 |
D1 |
清水
中村 |
× |
0-6・0-6 |
○ |
土屋
高橋 |
|
岡本
榛葉 |
× |
2-6・2-6 |
○ |
山岸
今西 |
D2 |
岡本
榛葉 |
○ |
6-3・7-5 |
× |
池田
岡本 |
|
清水
中村 |
○ |
3-6・6-0・6-0 |
× |
新庄
吉川 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
S1 |
中村 |
× |
0-6・0-6 |
○ |
土屋 |
|
岡本 |
○ |
6-4・6-2 |
× |
吉川 |
S2 |
向川 |
× |
1-6・2-6 |
○ |
高橋 |
|
中村 |
× |
0-6・6-7 |
○ |
山岸 |
S3 |
岡本 |
× |
4-6・5-7 |
○ |
酒井 |
|
向川 |
○ |
6-2・6-2 |
× |
今西 |
- 今回の応援参加者は年配OB:里見さん、太田さん、小山さん、松原さん、石川克さん、熊野さん、渡辺辰さん、大高さん、西谷さん、戸田さん、村上秀さん 若手OB:小林兼さん、伊藤也さん、菊地さん、紀国さん、藤田さん、出越さん、加藤寛さん、吉田さん、加藤健さん、森田さん、石川出さん、中村謙さん、町田さん、滝口 ※抜けている方がいらっしゃいましたら申し訳ありません。