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  • 2015年04月28日(火) 宮澤陽夫庭球部長:『紫綬褒章』を受章
  •  東北大学学友会硬式庭球部長の宮澤陽夫教授(食品学)が2015年春の褒章で『紫綬褒章』を受章されました。萩庭会としても心からお喜び申し上げます。
  • 2015年春の『紫綬褒章』受章者
  • ジャンル 氏 名 年齢 備  考
    芸術文化 浅田 次郎 63歳 小説家
    葛西  薫 65歳 アートディレクター
    観世 清和 55歳 能楽
    木下 直之 61歳 美術史家
    谷村 新司 66歳 シンガー・ソングライター
    吾妻 徳穂 57歳 舞踊家
    発明改良 恵下  隆 57歳 FRAMプロセス技術
    越智 光雄 62歳 広島大学長
    広崎 尚登 59歳 サイアロンユニット
    守倉 正博 58歳 情報流通技術基盤研究
    山下 昌哉 60歳 旭化成グループフェロー
    食品学研究 宮澤 陽夫 65歳 東北大学教授
    構造生物学研究 豊島  近 60歳 東京大学教授
    内科学研究 藤田 敏郎 67歳 東京大学名誉教授
    有機合成化学研究 吉田 潤一 62歳 京都大学教授
    細胞生物学研究 米田 悦啓 59歳 大阪大学名誉教授
    高圧地球科学研究 入船 徹男 60歳 愛媛大学教授
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    • 庭球部長としてのご挨拶(2015年2月07日:追出しコンパ)           宮澤先生(2014年12月07日:東北支部納会)
  • 【河北新報記事:宮澤先生関連】
  • 『他人がやらないこと追及』
  •  「他人がやっていないことをやりたい」と食品学の新領域を開拓し続けた。
  •  着目したのが食品の劣化や動脈硬化の原因とされる過酸化脂質だ。分析の難しさに多くの研究者がさじを投げる中、高い精度で含有量を測定するシステムの開発にこぎ着けた。
  •  緑茶の渋み成分カテキンによる過酸化脂質を減らす効果の実証も、測定システムを応用した一例だ。
  •  積み重ねてきた研究成果の正しさが証明されたのは、ごく最近。新たな分析法が確立されて以降だ。「研究成果は再現難しく、なかなか信じてもらえなかった。」と苦笑いする。
  •  受章に「研究が認められてうれしい。食は医療以上に生活に密着している。大切な研究だということを知ってもらえるのではないか」と笑顔を見せた。
  •  認知症予防、がん治療など研究は多岐にわたる。「成果を世のために残したい。東北大を地元の人と連携して新食品商品を創る拠点にしたい」。
  •  飽くことなく「他人がやっていないこと」を追い求める。
  • 【朝日新聞記事:宮澤先生関連】
  • 『和食の良さ、科学的に証明』
  •  「食品学」が専門の東北大教授。どんなものを食べれば、認知症やがんなど、老化と関連のある病気を防げるか、調べてきた。
  •  特に注目するのは、脂質が参加してできる「過酸化脂質」という物質だ。
  •  2004年に始めた研究では日本と米国の平均的な献立を再現。1週間分の食事を凍結乾燥して粉にし,それぞれラットに与え,違いを調べた。
  •  和食は過酸化脂質が少なく脂肪の蓄積を抑えると科学的に証明した。
  •  食材ごとでなく、調理法まで含めた食生活そのものの影響を示す研究だ。まだ誰も手をつけていない手法だった。
  •  北海道・小樽生まれ。畑でとれたトマトやキュウリを鞄に詰めて学校へ向かった思い出が、「食」への興味の原点だ。
  •  和食の素晴らしさをもっと知ってほしい。そんな思いから、世界の食品学者が集う国際会議の招致に奔走し、2021年の東京開催が決まった。
  •  国内招致は46年ぶり。2013年には、会議を主催する「国際栄養科学連合」の理事に選ばれた。
  •  「まずはコメ食文化のあるアジアに和食を広め、健康長寿を実現したい。
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