- 2010年4月10日(土) 七大学OB戦(第16回レギュラー大会・57歳以上):大磯プリンスホテル
- 昨年は準優勝だったこともあり「今年こそ念願の初優勝を果たそう」と意気込んで大会に臨んだが、思いもよらぬ最下位に沈んだ。心に隙があったのかもしれない。応援に見えた白石さん、藤井さんには期待を裏切ってしまい申し訳ない結果になってしまった。
- 今回は4年ぶりに大磯プリンスホテルに戻ってきた。天候に恵まれ名物の強風もなくリニューアルされたコートで快適なテニスができた。幹事担当校の北海道大学が総力を挙げて行き届いた大会運営を行い、素晴らしい一日になる。
- 第1ラウンドの対戦相手は宿敵の北海道大学だった。1番手から3番手で2勝を狙う。2番手の碓井・本田組は去年勝っている斉藤・石橋組と対戦した。しかし斉藤・石橋組は先日行われたシニア大会でも組んでおりしかも優勝した勢いがあり去年の雪辱を果たした。2番手の滝口・小山組は逆に昨年負けている安川・高屋敷組と対戦した。今年は去年と逆にシーソーゲームを抜け出して東北大学が勝利をおさめた。これでイーブンになる。1番手は絶大な信頼感のある片寄・阿部組なので勝利を確信していた。しかし相手の能勢・宮上組の執拗なまでの突いては上げるプレーにリズムが作れず、北海道大学に軍配があがった。4番手と5番手で2勝を挙げなければならなくなる。4番手に和泉・土生組を配し北海道大学のスーパーエースである松原組に備えたが、松原・田村組が5番手に周ったことで状況が一変した。和泉・土生組は地力を発揮し長友・川西組を圧倒したが5番手の石川・熊野組は松原選手の強力なトップスピンと今年から参加の田村選手のうまいネットプレーに太刀打ちできず、北海道大学に勝利のポイントを献上してしまった。初陣の熊野選手にとってはホロ苦いデビューとなった。
- 第2ラウンドは大阪大学と対戦する。1番手は辻本・鈴木組が出てくることを想定したが岩月尚さん・本田組ではハンディをキャンセルできなかった。相手はテニス巧者なのでこのハンディは重くのしかかった。2番手は片寄・阿部組が樋口・古江組と対戦する。「身体が重く感じる」と訴える阿部選手は少し消極的に見えるほど慎重なプレーに徹する。チャンスに片寄選手が強烈なショットを放ち勝利をもぎとった。3番手は太田・二瓶組だったが相手は本大会屈指のプレーヤーである渡辺奉昭選手だった。渡辺選手をさけてパートナーの久保選手狙いを考えたが実際に対戦すると思うようにいかず翻弄されてしまう。名選手はやはりどこか違うようだ。4番手の松原・和泉組は充分な力を持っていながら、お互いの持ち味を発揮できず敗れた。5番手の岩月矩・土生組は強豪の淵田・堀川組に対し真向勝負で5-2までリードしたが、そこから追い上げられ6-5と逆転されてしまった。
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- 開会式(北大:関東楡庭会安川会長挨拶) 北海道大学戦(応援風景)
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- 手前:松原・田村組 向う:石川・熊野組 石川サービス(手前:熊野)
- 第3ラウンドは名古屋大学と対戦する。1番手は片寄・阿部組である。お互い手の内を知り尽くしている同士の戦いになる。阿部選手の疲労は極に達しているように見えたが必死で難しいボールを繋いだ。片寄選手のパワーは要所を締める。接戦を制し1勝をもたらす。2番手の碓井・滝口組は思いもかけずハンディが転がり込んだ。相手の佐藤・船橋組は考えてもみなかったようで驚いていた。このハンディを活かし碓井選手の広いコートカバーと滝口のしぶとさがうまく組み合わさり2勝目を挙げた。あと1勝と迫ったが、ここからは若手を揃えた名古屋大学のパワーが炸裂した。荒木・松浦組、尾頭・伊藤組が太田・二瓶組や小山・石川組の試合巧者の技を上回った。5番手の和泉・土生組は東北大学の絶対的なポイントゲッターなので大きな期待が寄せられたが、塚本・松本組の脚力とパワーに押され、持ち前のストロークを封じられた。
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- 阿部サービス(手前:片寄) 対名大戦:勝利の握手 小山サービス(手前:石川)
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- 第4ラウンドを休み第5ラウンドで東京大学と対戦する。1番手から4番手まで一斉にコートに入る。1番手は岩月兄弟だったがまたもや相手方小倉・磯部組にハンディが付いた。2ポイント連続取らないとリードできないもどかしさが負担となり、善戦するも勝利には届かなかった。2番手の本田・松原組は出口・吉川組に対し出足好調で4-1でリードした。しかし相手も次第に力を発揮し4-4に追いつかれる。崩れそうな状況になったが本田選手も松原選手もチャンスがくるまで我慢をし丁寧なロブを上げ再びリードを奪った。最後のゲームも一旦は相手チームにポイントが渡ったがマッチポイントを奪い返して勝利し、後に望みをつないだ。3番手の片寄・和泉組は米倉・篠崎組と対戦する。東北大学は急造ペアだったが実力者同士なので接戦にも動じることなく勝利する。4番手の碓井・小山組も急造ながら手堅いペアなので勝ちを期待したが、相手の柴田・栗林組のコンビネーションの良さにミスが先行し勝ちを奪えなかった。5番手に全体の勝敗がかかる。石川・熊野組と角田・石木組は両校のホープである。学生時代に勇名をはせた石木選手は今大会の試合をしていく中で往年の勘を取り戻したようだ。最終戦である東北大学戦で遺憾なくその力を発揮した。残念ながらまたもや2-3で敗れ、東北大学の最下位が決定した。
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- 岩月兄弟(弟のサービス) 松原サービス(手前:本田) 東大戦:勝利の握手
- ※終わってみれば各大学とも僅差での凌ぎ合いでした。そういう意味では東北大学が最下位といっても卑下する必要はありませんが、4戦全敗ということは僅差とばかりは言っていられない何かが欠けているのかもしれません。その原因を究明して来年目指して精進することが急務かと思います。小山会長からも「中堅・若手でポイントの読める1組が必要であることを痛感しました。自分もその一員になるよう頑張らなければと思っています。」と決意のメールが届いています。今年は接戦ながら名古屋大学が結果的には4戦全勝で完全優勝を成し遂げました。勝利を称えるとともに、チームをここまで急成長させた原動力が何かを参考にさせていただこうと思います。またライバルである北海道大学の充実ぶりも大きな刺激になっています。応援に来ていただいた先輩方と喜びをかみしめる日が来ることを願ってやみません。(滝口記)
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東北大学 |
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2-3 |
北海道大学 |
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東北大学 |
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1-4 |
大阪大学 |
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順位 |
選手名 |
年齢計 |
スコア |
選手名 |
年齢計 |
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順位 |
選手名 |
年齢計 |
スコア |
選手名 |
年齢計 |
1 |
片寄・阿部 |
138 |
4-6 |
能勢・宮上 |
139 |
|
1 |
岩月尚・本田 |
138 |
2-6 |
辻本・鈴木 |
149 |
2 |
碓井・本田 |
136 |
1-6 |
斉藤・石橋 |
137 |
|
2 |
片寄・阿部 |
138 |
6-3 |
樋口・古江 |
131 |
3 |
滝口・小山 |
132 |
6-3 |
安川・高屋敷 |
129 |
|
3 |
太田・二瓶 |
132 |
1-6 |
渡辺・久保 |
130 |
4 |
和泉・土生 |
123 |
6-0 |
長友・川西 |
121 |
|
4 |
松原・和泉 |
129 |
0-6 |
堀井・池山 |
121 |
5 |
石川・熊野 |
117 |
1-6 |
松原・田村 |
116 |
|
5 |
岩月矩・土生 |
125 |
5-6 |
淵田・堀川 |
121 |
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東北大学 |
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2-3 |
名古屋大学 |
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東北大学 |
2-3 |
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東京大学 |
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順位 |
選手名 |
年齢計 |
スコア |
選手名 |
年齢計 |
|
順位 |
選手名 |
年齢計 |
スコア |
選手名 |
年齢計 |
1 |
片寄・阿部 |
138 |
6-4 |
下川・広谷 |
133 |
|
1 |
岩月尚、岩月矩 |
135 |
2-6 |
小倉・磯部 |
145 |
2 |
碓井・滝口 |
135 |
6-2 |
佐藤・船橋 |
125 |
|
2 |
本田・松原 |
134 |
6-4 |
出口・吉川 |
136 |
3 |
太田・二瓶 |
132 |
2-6 |
荒木・松浦 |
125 |
|
3 |
片寄・和泉 |
133 |
6-5 |
米倉・篠崎 |
135 |
4 |
小山・石川 |
125 |
1-6 |
尾頭・伊藤 |
122 |
|
4 |
碓井・小山 |
133 |
2-6 |
柴田・栗林 |
129 |
5 |
和泉・土生 |
123 |
2-6 |
塚本・松本 |
118 |
|
5 |
石川・熊野 |
117 |
2-6 |
角田・石木 |
117 |
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優勝:名古屋大学、2位:北海道大学、3位:大阪大学、4位:九州大学、5位:東京大学、6位:京都大学、7位:東北大学
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- 後列:太田、松原、二瓶、和泉、小山、石川
- 前列:碓井、岩月尚、岩月矩、片寄、本田、滝口、熊野
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